日本では、結婚して婚姻届を提出する際に、夫婦の姓を同一にすることが義務付けられています。
当たり前のように思っている方も多いと思いますが、現在このような制度を設けているのは日本位なんですよね。
最近では、女性の社会進出も影響して、夫婦別姓を好むカップルも増えているようです。
そこで、ここでは夫婦別姓のメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
1.夫婦別姓とは?
夫婦別姓には2種類あって、「事実婚」と「選択的夫婦別姓」があります。
このうち、現在日本では「選択的夫婦別姓」は認められていませんが、アメリカやヨーロッパ諸国では「選択的夫婦別姓」は一般的なもののようですね。
「事実婚」というのは、結婚をしたい男女が、籍を入れることなく形だけ結婚している状態を言います。
婚姻届を出さないため、夫婦別姓とする為の特別な手続きは不要ですが、2人の間に子どもが生まれた場合には「出生届」を提出する必要があります。
2.夫婦別姓のメリット:手続きが不要
結婚後、姓を変えた場合に一番面倒な事は、各種手続きです。
保険証や免許証、クレジットカード、銀行の通帳など、全てのものの名前を変更する必要が出てきます。
また、仕事をされている場合には、会社への手続きも色々と出てきますよね。
名刺等も変わってしまうと、取引先等への影響も出てくるため、職場では旧姓のまま、2つの姓を使い分けるなんて人もいるようですね。
こんな大変な各種手続きも、夫婦別姓にすれば全て関係が無くなってしまうのです。
3.夫婦別姓のメリット:プライベートを公にしないで済む
姓が変わると、すぐに「結婚したの!?」と周囲に分かってしまいますよね。
更に、その結婚生活が残念な結果に終わって、旧姓に戻すと「離婚したの!?」と色々と勘繰られる・・・。
ほっといてください!と言いたくなるほど面倒な事ですよね。
しかし、夫婦別姓であれば、そんな面倒な気苦労も無用です。
いつ結婚しても離婚しても、あなたの姓は変わらず同じなので、外野からの声を気にせず過ごすことができるでしょう。
4.夫婦別姓のデメリット:配偶措置が受けられない
夫婦別姓の事実婚は、日本では婚姻状態と認められていないため、婚姻による様々な配偶措置を受けることができません。
例えば、税金の配偶控除や給与の家族扶養手当など・・・。
また、子どもが生まれた場合、子どもは非嫡出子とみなされてしまいます。
子どもの事で付け加えると、生まれた子どもの姓をどうするかで揉めてしまうケースも少なくないようですね。
また、父親と子どもは姓が同じなのに、母親だけ違うと、子どもが進学した際などに、色々と周囲に説明が必要となってくるかもしれませんね。
5.夫婦別姓のデメリット:離婚率が上がる
夫婦別姓だと、周囲からはあなたやパートナーは結婚しているのか独身なのか分からないですよね。
また、二人の姓が別々の場合、同棲と変わらず、カップルの絆も同姓のカップルと比べると弱い傾向もあるようです。
そのため、浮気に走ってしまう率が高いのだとか・・・。
また、離婚をしても姓は変わらいため、世間体などを気にすることなく、低いハードルで「離婚」を決断しやすくなる傾向にあるようです。