アレルギー … 耳にしただけで心配になる言葉ですね。
卵や牛乳、そして春の花粉症が思い浮かびますし、アトピー性皮膚炎で苦しんでいるお子さんもいらっしゃいますでしょうか。注意をしていただき他のは秋。紫外線も夏より強い日もありますし、イネやセイタカアワダチソウの花粉、そしてハウスダストと、アレルゲンは子供さんの遊ぶ環境にたくさんあります。
注意すべき秋の過ごし方と、皮膚科・小児科への受診についてまとめてみました。
① ぜんそくは秋から
アレルギー性の喘息、気管支炎は、秋の始まりとともに増えます。
もちろん涼しくなり風邪をこじらせることもあるでしょうが、夏と比べてウンと空気が乾燥してくる秋。ハウスダストが舞ったり、イネの花粉を吸い込んだり。
やはり、体を鍛えることが一番の近道ですが、大きくなっても毎年のように繰り返すようなら、病院でのバッヂテストを受けてみるのも一つです。
外出しないわけにはいきませんが、外的要因なら、マスクをしたり、早めに薄手の長袖を着用するなど、防ぐことはできますよ。
ハウスダストの場合、ふとん乾燥機・ふとん掃除機も。春の花粉症の時のように、外出から帰ってきたら、家族全員そとで、バタバタと服を払ってくださいね。
② 紫外線は強い
夏よりも日差しが穏やかになり、涼しくなって過ごしやすくなります。
太陽の日光も弱くなったと思いきや、夏のように暑くない分だけ、木陰に入ろうとせず、長時間遊んでしまいそうですね。
日焼けを起こす紫外線の量が最も多いのは、秋だというデータもあるくらい。
夏のように雲があったり、何となく霞がかっていることもなく、運動会の練習で半そでだと、かなりの炎症になるケースもありますよ。
とくに赤ちゃんの肌は薄くて弱いので、「日焼けはヤケド」と気遣ってくださいね。
③ 空気の乾燥
夏に比べて空が澄み、すがすがしい青空がひろがる秋。ようやく過ごしやすくなるでしょうが、この時期が一番要注意です。
「季節の変わり目は体調を崩しやすい」と良く言われますが、単に気温が下がるだけでなく、空気の乾燥で、喉を傷めてしまうことが原因なんですね。
放射冷却現象 … 上空の冷たい空気が地表近くまで吹きつけ、私たちの住んでいる地上近辺の熱気が急激に奪われることですが、冬だけでなく秋、それも「あっ、ちょっと肌寒いな」と感じる時は、この放射冷却現象が起こっています。イコール、すでに乾燥している証拠です。
マスクはもちろん、部屋には加湿器を準備しておくこと、お風呂の水は、朝まで抜かないでおくこと、バスタオルは浴室でなく、リビングに干してもよいくらいです。
④ アレルギーと病院
お子さんのアレルギーやアトピー。本当に心配ですね。
夜じゅう腕や肘を掻きむしったり、せき込んだり。ゆっくりと眠れていない、睡眠・休息が不足して体がだるい … そんなときは薬の服用も必要です。
どうしても投薬なしで治療をしたいものですが、食物アレルギーと違い、外的要因のアレルギーは除去食を考えることができません。
大人が、かぶれた時に軟膏や消毒薬をつけるのと一緒。皮膚が薄くて弱い赤ちゃんは、すぐにふふから吸収してしまいますから、適量をほんの少し塗布してください。逆にいえば、ほんの少しで、ぐっと夜眠ることができるようになり、体力も回復していきます。
ステロイドの怖さなどが強調され、悪者になっている塗り薬ですが、お医者さんと相談しながら治療することは、最も赤ちゃん・小さなお子さんに必要なことです。
ぜんそくも家庭でできる吸入薬がありますので、苦しい時は活用するのも、セキを止めることになります。
いずれの場合も、しっかりと診断、ときにはバッジテスト(食物+環境アレルゲン)を2回3回と受診することが必要ですね。
⑤ 体を丈夫にする食事と生活
いかがでしたか。お子さんの皮膚炎やぜんそくについて、わが家の経験とともにお話しておきます。
でも、アトピー性皮膚炎やアレルギー喘息などは、たくさんの専門家がサイトを開設していますのでそちらに譲るとして、ここでは体を丈夫にする角度から考えてみます。
ひとつは、しっかりと和食中心の食事をとる。脂っこい食事はアトピーを悪化させると聞き、なるべくお魚のメニュー中心にしました。
規則正しく、朝も夜も時間を決めた食事が大事です。午睡(昼寝)のあとは、おやつ、それも生のキュウリやニンジン、甘みには黒砂糖と、できるかぎりアレルゲンを取り除いた食生活を心掛けました。
もうひとつは、スポーツ。残念ながらスイミングは辞めてしまいましたが、呼吸器を丈夫にする、全身運動は貴重だったと思っています。
いまはパパと朝と夜、ランニングをしていますが、そのおかげか、運動会の100メートル走では大活躍しましたし、風邪をひかなくなりました。
できることで、ストレスをなるべくかけないように、継続することを見つけてくださいね。