魚は体に良いとは分かっていても、なかなか調理が面倒ですし、どうしてもお肉のメニューが増えがちですね。しかもお子さんは「お魚嫌い~」と言い、食べてくれない。どう調理しても、魚特有の、生まぐささや、骨はなかなか調理を難しくしています。わが家の娘も苦労してきました。でも、ちょっとの工夫でお魚が嫌いじゃなくなる … そんなレシピを取り上げてみました。お子さんとクッキングに挑戦してくださいね。
骨を取りやすい … ブリの煮つけ
背の青い魚の代表、ブリ。冬になると切り身が安く売られるようになります。
ブリは油が体に良いことで知られていますので、そのまま照り焼きか煮つけが良いですね。
とくに、大きな骨なので抜きやすい。やわらかく煮るコツは、お酒につけてから、両面を軽くあぶって、もしくはフライパンで軽く焼いてから。
みりん3に、だし醤油1、お酒1、水5の割合で。ちょっと臭みが気になるならショウガか山椒、お子さんが苦手なら玉ねぎでも臭みが取れますよ
イカのシンジョ
私は生まれも育ちも京都ですから、シンジョと聞くと、はもをすぐに思い浮かべます。
早い話が、つくね。
どんなお魚でもよいですのが、ミキサーがあればミキサーで、なければ包丁の背でつぶして。粘り気が出るまで徹底的に。
あとは刻みネギやニンジンなどをまぜて、丸めて、おだしで煮るだけで完成。
おだしは薄めで、こぶやカツオぶしで十分ですよ。
なおアレルギー持ちのお子さんもいらっしゃいますから、与える時は少しずつ。
蒸しエビ・蒸しアサリ
お魚の仲間、貝やエビ、カニ。
水族館や図鑑が大好きなお子さんなら、水族館の思い出話や、図鑑の話をしながらの楽しい食事になりますね。
調理は簡単。むいたカニ、むいたアサリを蒸すだけ。磯の良い香りがします。
ただしエビは、新鮮で刺身にもできるようなもの、甘エビ(バナメイエビ)のようなものを使ってください。大きなエビ、冷凍エビは蒸し過ぎると固くなって、せっかくの魚トライアルが失敗してしまいます。
お子さんと一緒に皮をむいたり、殻を取ったりと楽しいクッキングになりますね。
こちらもアレルギー持ちのお子さんもいますので注意しながら召し上がってください。
カレイの塩焼き
大きな卵の付いている大きなアサバガレイ。煮つけにしても塩焼きにしても美味しい魚です。
ここでは、卵がこりこり、プチプチと楽しくて、お子さんがお魚の姿が分かる塩焼きに挑戦です。
ポイントは、臭いをどう和らげるか … 一般的にはレモンやショウガ汁を振りかけるケースが多いのですが、思い切って玉ねぎと大根おろしで食べてみませんか。
玉ねぎは意外とにおいを取りますし、すこし焦げるくらいだと甘みが出てとってもおいしい。さらに大根おろしはつくりたてだと辛くなく、水っぽくありませんし、栄養の吸収にぴったり。
大人にとっては、おいしいエンガワ(背びれ、胸びれ)は小骨が多いので、あらかじめ除去しておきましょう。
シャケのグラタン
グラタンはおいしい、マカロニやハムでもよいですが、お魚がごろっと入ったグラタンもまた格別です。
シチューやグラタンに向いているお魚と言えば、鮭。サーモンですね。
秋から春にかけては北海道の鮭もおいしい。
コツは、あまり細かく切らないこと。元の形が残っているくらいがおいしい。
さっと湯通しして、ぬめりを取ってからグラタン皿にいれて、インスタントでも、生クリームの手づくりでも。ニンジンやブロッコリーも甘くなりますのでおススメですよ。
お子さんと一緒にクッキングしながら、少しずつ魚好きになっていってほしいですね。