4カ月5カ月になると、離乳食が始まります。さいしょは、ママのおっぱいだけだった赤ちゃんも、だんだんと首が据わり、麦茶が飲めるようになり、3部がゆ(ほとんどお米粒が入っていないおかゆ)から、ごっくんの練習を始めます。そして、1歳のお誕生日のころには、やわらかいものなら、お肉お魚も含めて、だいたい大人と同じものが食べられるようになります。しかし、ママは急がしい。毎回イチから、離乳食を作っていたら大変。で、活躍するのが電子レンジです。上手に活用して、おいしい離乳食を食べさせてあげてくださいね。
ペースト
ペースト状の食べ物、離乳食をはじめは直後は、かぼちゃにジャガイモ、ほうれん草ににんじん、とペーストが中心です。
このペースト、たくさんすりおろして冷凍していたら、チン! するだけでカンタン。できれば、つぶすのも、すりおろしでなく、すり鉢とすりこぎでつくってほしいです。そうすれば、みずみずしさが失われません。
ミキサーも大活躍ですね。
とろみあん
なかなかごっくんできないお子さん。口の中にどうしても、かみだめをつくってしまうお子さん。保育士をしていたとき、さまざまな個性あるお子さんがいましたが、とろみをつけるだけで「ごっくん」ができるようになるお子さんもたくさんいました。
とくに、白身魚のみじん切りは、食べにくい。そんなときはとろみですが、残念ながら毎回作るわけにはいかない。
そこで製氷皿に、たくさんつくっておいて、必要な分だけ、氷のまま取り出して、離乳食の出来上がりに、お皿に載せてチン! とってもどろどろの食べやすい、飲み込みやすい離乳食に早がわりします。
生クリーム・ホイップ
少し冷凍とは離れますが、生クリーム・ホイップは、万能レシピになります。
牛乳アレルギーの無いお子さん。栄養価ある離乳食は、もちろん手作りは前提として、栄養バランスも考えつつ。そんなときに、生クリーム、あるいはホワイトソーズをあらゆる料理に入れてみると、まろやかになりますし、栄養価も上がります。
かぼちゃのペーストに入れれば、ちょっとしたかぼちゃスープ(かぼちゃプリン)に似たもの、ほうれん草なら、グラタン風味にも。
にんじんのペーストは苦手なお子さんが多いのですが、砂糖と生クリームで、おいしいペーストになりますよ。
製氷皿のおだしブロックと魚の缶詰
日本独特の「おだし」かつおだったり昆布だったり。うどん屋さんの前を通ると、あのおつゆの香りがなんともいえない、食欲をそそりますね。
実は、このおだしのにおい、外国人はとっても苦手らしいのですね。
時間が無いときは、冷凍しておいた、おだしのキューブ氷と、魚の缶詰。さんまでも、さばでも、しゃけでも。青みの魚ですからそれなりの注意は必要ですが、骨まで柔らかく煮てあるので、そのままつぶして、器の中に盛り付けて、おだし氷を1個。そしてチン。
缶詰の汁は辛いですし、塩分も多い。自家製のおだしを冷ませて凍らせておくだけで、安心でき離乳食1品ができます。
瓶詰めやレトルト離乳食も
いろいろ工夫しても、なかなかつくる時間が無いのが離乳食。ついつい母乳や粉ミルクで済ませてしまうこともありました。
そして、生後9ヶ月、1歳になってくると、自然に普通のご飯が食べられるようになりますし、おやつも固形物に変わっていきますから、楽になります。
無理をすることが、ママのストレスになり禁物ですから、ときには瓶詰めのペーストや缶詰、温めるだけのレトルト・インスタントの離乳食も売られています。
レトルトは安全基準に厳しいので、おかゆなどはお勧めですね。たまごがゆなど、大人でもおいしいと感じるお味ですよ。