離乳食テク⑨ゆでる・煮る~初期→完了期

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ゆでたり煮たりの調理法は離乳食では頻繁に登場します。特に初期から中期ぐらいは油を使った調理をすることがほとんどないので、ほぼ、ゆでたり煮たりが基本になります。基本はやわらかくです。美味しい離乳食を作りましょう。

①ゆでる

食材にはお湯からゆでるものと、水からゆでるものがあります。
根菜類やいも類は水から蓋をしてゆで、沸騰したら火を弱めてじっくりとゆでます。竹串でかたさを確認します。楽に通るかたさになったら、ざるに上げます。こまかいみじん切りにすりよりは、薄い輪切りやいちょう切りのほうが早く火が通ります。
青菜類や肉、魚、めん類は、沸騰してから鍋に入れてゆでます。
根菜類、いも類、青菜、めん類は大人のものよりやわらかくゆでます。

「ゆでる」メニュー例:マカロニサラダ(完了期)

材料:にんじん 1cm厚さの輪切り1枚 さつまいも 1cm厚さの輪切り1枚 キャベツ(葉先)1/4枚 プロセスチーズ 10g マカロニ(乾) 10~20g マヨネーズ 少々 ヨーグルト 大さじ1/2
①にんじん、さつまいもは皮をむいて角切りにする。さつまいもはたっぷりの水にさらしてアクを抜く。
②キャベツは小さなざく切りにする。
③チーズは5mm角に切る。
④鍋にかぶるくらいの水を入れ、①を入れて火にかける。
⑤沸騰したらマカロニと②を加えて、マカロニの袋の表示時間より長めにやわらかくゆでる。
⑦⑥と③を合わせ、マヨネーズとヨーグルトを混ぜたものであえる。
※鍋一つで作れるメニューです。根菜類やいも類は水から、葉物やめん類はお湯からゆでるという基本はここでも同じです。だだし、アクの強いものはこの方法には向きません。

「ゆでる」技とメニュー例:しらす干しのトマトあえ(中期)

●しらす干しの塩抜き
みそこしにしらす干しを入れ、沸騰したお湯で2分ほどゆでて、みそこしごと引き上げます。湯の中でしらす干しを箸で洗うようにかき混ぜましょう。しらす干しには塩分の多いものもあります。その場合は少し長めにゆでて塩抜きします。
●トマトの皮の湯むき
トマトに包丁で十字の切り目を入れ、沸騰したお湯に浸すように入れます。切った部分の皮がめくれてきたら、引き上げます。後は手で皮を引っ張れば、するっと皮がむけます。
 
材料:しらす干し 小さじ2 トマト 1個 水 大さじ1~2
①しらす干しはゆでて塩抜きし、水気を切って細かく刻む。
②トマトは湯むきして、種を取り除き、1/4個分を粗みじん切りにする。
③鍋に①、②と水を入れて火にかけ、さっと煮る。
※カルシウムたっぷりのメニューです。

②煮る

後期以降になると、しょうゆや砂糖で薄く味付けをするメニューが増えてきます。最初から味をつけて煮ると味が濃くなってしまうので、味付けは仕上げにするのがポイントです。肉や魚はあまり煮過ぎるとかたくなってしまうので、注意しましょう。
また、ひき肉は湯に直接入れると、だまになることがあります。ひき肉に水を加えてよくほぐし、沸騰した鍋の中に水ごと入れればきれいな仕上がりになります。

「煮る」メニュー例:麻婆なすみそ風味(後期)

材料:なす 1/3個 青梗菜(葉先) 1/2枚 玉ねぎ(粗みじん切りにしたもの)大さじ1 豚赤ひき肉 大さじ1 ごま油 少々 水 大さじ4 湯 大さじ2 みそ 少々 水溶き片栗粉 少々 すりごま 少々
①なすは皮をむいてさいの目切りにして、たっぷりの水に5分程度さらし、水気を切っておく。
②青梗菜は粗みじん切りにする。
③フライパンにごま油を入れ、玉ねぎと②を炒め、材料の半量の水を加えて煮る。
④しんなりとしたら①を加えて煮る。
⑤ひき肉に残りの水を加えてよくほぐし、④に加えて煮る。
⑥ゆでみそを溶き、⑤に入れ、水溶き片栗粉でとろみをつける。
⑦器に盛り、すりごまをかける。
※中国料理メニューを離乳食にアレンジしました。

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