離乳食の里芋料理を子供の月齢ごとにご紹介

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適度なぬめりがある里芋なので、咀嚼が未熟な赤ちゃんでも食べやすい食材です。少し下ごしらえが面倒かもしれませんが、是非、離乳食にも活用してみてください。月齢ごとのメニューをご紹介します。

ポイント

里芋はでんぷんが主な成分ですが、ぬめりの成分は、ガラクタンという炭水化物とたんぱく質が結合したものです。ぬめりを取る為に酢を少し落とした湯でゆでるのは、このたんぱく質が酢で凝固する性質を利用した方法です。
また、皮をむくときに手がかゆくなるのは、シュウ酸カルシウムの針状結晶が含まれているためです。口の中で感じるえぐみも、この結晶によるものです。

細長いものより、ずんぐりと太ったものを求めましょう。皮は薄くてやわらかいもの、先端まではちきれそうなものがおすすめです。皮が青みがかっているものは、えぐいことがが多いようですね。切り口は真っ白なものがよく、黄褐色の斑点があるものは、煮るとかたく味が落ちます。皮をむき、漂白したものが売られていますが、離乳食に使う場合は皮付きを買いましょう。

皮は厚めにむきます。むいているときに手がかゆくなったら塩か酢をつけるとかゆみが治まることがあります。蒸し器で蒸らしてからふきんで皮をむくと、スルッと簡単にむけます。
独特のぬめりは料理によっていかしたり、とったりしましょう。ぬめりを取りたいときは皮をむいたあと、塩または酢を加えてゆでます。皮をむいてから、塩でもみ、よく洗ってぬめりを取ることもできます。ぬめりがある煮物を作る時は、きれいに洗って乾かしてから皮をむき、ふきんでふいて使いましょう。

初期(5~6ヶ月)里芋のポタージュ

材料:里芋 15g 溶いた粉ミルク 大さじ1+1/3
①里芋は皮をむいて小さく切り、やわらかくゆでる。
②①を熱いうちにつぶし、ミルクでのばす。
※里芋のぬめりがゴックンしやすいメニューです。

中期(7~8ヶ月)里芋のやわらか煮

材料:里芋 20g にんじん 5g だし汁 1/3カップ しょうゆ 少々
①里芋とにんじんは皮をむいて小さく切る。里芋は切ったあと、水にさらしてアクをぬく。
②①のにんじんと水気を切った里芋、だし汁を鍋に入れ、やわらかくなるまで煮、しょうゆで味付けする。
③②を熱いうちにスプーンでつぶす。
※里芋とにんじんの甘みが美味しいメニューです。

後期(9~11ヶ月)肉だんごと里芋のスープ煮

材料:里芋 30g 玉ねぎ 5g 鶏ひき肉(皮なし) 20g にんじん 10g ほうれん草(葉先) 5g 塩 少々 野菜スープ 1/2カップ しょうゆ 少々
①玉ねぎはすりおろす。
②ボウルに鶏ひき肉、①、塩少々を入れてよく混ぜる。
③里芋は皮をむいて半月切りにし、水にさらしてアクをぬく。にんじんは皮をむいて3mmくらいの輪切りにし、小さく切る。
④ほうれん草の葉先はやわらかくゆで、こまかく切る。
⑤鍋に野菜スープ、③を入れて火にかけ、やわらかくなるまで煮て塩、しょうゆ各少々で味付けする。
⑥②を一口大に丸めて、⑤に加え、アクを取る。
⑦④を加えて、2分くらい煮る。
※素材の旨みを生かしたメニューです。

完了期(12~15ヶ月)里芋のコロッケ

材料:里芋 40g 鮭缶 15g 小麦粉 適宜 溶き卵 適宜 パン粉 適宜 パセリの軸 適宜 ミニトマト 1/2個
①里芋は蒸気の上がった蒸し器に入れて、やわらかく蒸す。熱いうちに皮をむいて潰す。
②鮭缶は汁気を切って、骨と皮を取り除き、こまかくほぐしてボウルにいれ、①と混ぜる。
③②を小さく丸め、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつける。
④鍋に揚げ油(材料外)を入れて火にかけ、170度に熱する。③を入れて色よく揚げる。
⑤④にパセリの軸などを刺して飾りつけ、ミニトマトとともに器に盛る。
※沢山作って大人も一緒に食べましょう。

美味しい里芋料理ができますように。

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