生まれたばかりの赤ちゃんには、見るもの、聞こえるものすべてが刺激になっていきます。
赤ちゃんにゆっくりと心地の良い刺激を与えながら、ママは出産で疲れ果てた体を充分に回復できるように、周りに手伝ってもらいながら、赤ちゃんと共に過ごす生活に、少しずつ慣れて行きましょう。
ママのお腹から外界へ
さて、ママのお腹の中にいた時の赤ちゃんは、どんな環境にいたのでしょうか?
視界は薄暗くて、聞こえるのはママの心臓の鼓動や、低くかすかに響くパパやママの声、皮膚で感じていたものは、やわらかい刺激。
ママのお腹の中にいた赤ちゃんは、安定した心地よい場所にいました。
そんな世界から、いきなり外の世界に飛び出してきたのですから、赤ちゃんにとっては、驚きの連続であることは、間違いありません。
それでも、赤ちゃんは、自分が生きるために生まれてすぐ、安定した呼吸が出来るようになり、それまでへその緒を通してもらっていた栄養を、今度は自分の力でおっぱいを吸えるように、たくましく必死に生きようとするのです。
新しい環境
どこの赤ちゃんも大体は、生まれてすぐに自分でおっぱいを吸い、消化吸収して生命を維持しようとします。
これらの変化を当たり前と思うかもしれないですが、赤ちゃんにとっては、何もかもが初めてで新しいことなのです。
新しい環境に自分の体を適応させるのは、大変なことです。
その為に、生まれたばかりの赤ちゃんは、刺激に慣れるまで、眠ったりぼんやりして過ごすことが多いのです。
この時期はママも体の回復期
一方、出産という大きな仕事を成し遂げたママの体は、自分が思っている以上に体力を消耗しています。
赤ちゃんが眠っている時間が多いこの時期に、ママも自分の体を回復するために、たっぷりと休養することを、おすすめします。
最初は、夜中に授乳で起こされたり、ぐずって寝てくれない事も多くて、子育てが辛いと思う事もあると思いますが、それも一時のことで、夜中に目覚める回数も段々減っていきます。
過ぎてみれば、あの頃が懐かしいとも思えるものだと思うので、頼れる所は誰かに頼ってのんびりと、構え過ぎずにママになっていきましょう。
最初は誰でも新米ママ
子育ても慣れない間は、すべてがぎこちなくて、迷うことも多くて、自己嫌悪に陥ってしまうこともあると思います。
私も、一人目の時は、泣きやまない娘を一晩中抱きながら、途方に暮れて、もうどうしたらいいのかわからなくて、泣いたこともあります。
特に産んですぐの時には、眠気と疲れ、不自由と闘いながらの日々かもしれません。
しかし、そういう悩みや困惑を越えて、誰もがママになっていきます。
だから、安心して下さいね。
赤ちゃんとコミュニケーションをとろう
生まれたばかりの赤ちゃんも、ぼんやりと目が見えています。
まだ目は合わせられないかもしれませんが、顔を近づけてあやしたり、話しかけたりしてみましょう。
それから、赤ちゃんは生まれてすぐから、自分のてのひらに触れたものをギュッと握るようになります。
そっとママの指を置くと、赤ちゃんはぐっと力を込めて握りしめて来ます。