離乳食を食べている赤ちゃんの体調がよくないときは、どんなものをあげたら良いのでしょうか?食べないと体力もなくなるし、でも、食欲もないし…。母乳やミルクがメインの時はそちらで補えますが、後期ともなるとそうはいきませんよね。
基本的な考え方とメニューをご紹介します。
離乳食は一段階前
具合が悪い時の離乳食は、基本的に柔らかさを一段階前に戻し、量も控えめにしましょう。離乳食が初期の段階ならおやすみして母乳やミルクで補い、中期以降も、食欲がないようなら無理はしません。お医者様と相談してみると良いでしょう。
赤ちゃんが、食べ物を食べて、消化吸収するためには、体力と消化器の力が必要です。体に負担のかからない消化の良いものを選びましょう。
では、回復にあわせた離乳食の一例をご紹介しますね。
具合が悪い時
具合が悪い時には、水分の多い麺やおかゆが良いですね。たんぱく質の食材を含まない、消化の良いものを与えましょう。
例)煮込みうどん
材料:にんじん5g ほうれん草(葉先)5g ゆでうどん60g だし汁1/2カップ 塩少々 醤油少々
①にんじんは皮をむき3mm厚さに小さく切り、柔らかくゆでる。
②ほうれん草は柔らかくゆでて水にさらし、細かく刻む。
③ゆでうどんは3cmの長さに切る
④鍋にだし汁を温め、①③を入れて煮込み、②を加え、塩、醤油で味付けをする。
※食べにくい場合はスプーンでざっとつぶす。
辛い症状が治まったら
一番辛い症状が峠を越えたら、根菜を中心とした、煮物が良いでしょう。ここでもたんぱく質はひかえます。
例)野菜の煮物
材料:にんじん5g じゃがいも20g 玉ねぎ10g グリーンピース(冷凍)少々 だし汁1/2カップ 醤油 小匙1/3
①にんじんとじゃがいもは皮をむき、3mm厚さに小さく切る。じゃがいもは水にさらしてアクを抜き、水気を切る。玉ねぎは薄切りにする。
②グリーンピースは熱湯で茹でて解凍し、薄皮をむく。
③鍋に出し汁を温め、①を入れ、煮立ったら3~4分煮る。②を加え、しょうゆで味付けをして、やわらかくなるまで煮る。
食欲が出てきたら
食欲が出てきたら、豆腐、麩、卵など消化の良いたんぱく質の食材をプラスしたメニューにしましょう。
例)空也蒸し
材料:溶き卵(大)1/4個分 絹ごし豆腐20g 出し汁 大匙1/2カップ 塩・醤油 各小匙1/3
①ボウルに出し汁、塩、醤油を入れてよくかき混ぜ、溶き卵を加え混ぜ合わせて、目の細かいこし器でこす。
②耐熱容器に豆腐を入れ、①を注ぐ。
③蒸気が上がった蒸し器に②を入れ、強火で2分蒸し、表面が白っぽくなったら弱火にして10~12分蒸す。
普段の様子に戻り始めたら
体調やうんちの様子を見て、問題がなければ、白身魚などのたんぱく質を取り入れてみましょう。
例)白身魚の野菜蒸し
材料:にんじん・さやえんどう 各少々 白身魚(ひらめ)20g 出し汁 大匙2 しょうゆ 少々
①にんじんは皮をむき、さやえんどうはすじを取り、それぞれ千切りにする。
②白身魚は皮と骨を取り除き、二つに切る。
③深めの耐熱容器に②を盛り、①をのせて蒸気の上がった蒸し器で5~6分蒸す。
④鍋に出し汁を温め、醤油で味付けをする。
⑤器に③を盛り、④をかける。
体調を見ながら、少しずつ進めてみましょう。