良好だった関係が、妊娠・出産がきっかけで崩れてしまい些細な事にも拒否反応が出てしまう人が多いようです。なぜこのような事態になってしまうのか、そうならない為に気をつける事などをまとめました。
【出産編】
「陣痛中夫の両親にこられて迷惑しました!」
母体への体の負担も大きい出産は命も危険にさらされるかもしれない大仕事。
そんな時に気を遣う人と接するのは、かなりのストレスになります。
義両親が来て、緊張やストレスで陣痛が遠のいてしまい、赤ちゃんに危険が及ぶことが何件もあったそうです。妊娠経過にどれだけ異常がなくとも、出産の時に赤ちゃんやお母さんが急変することは誰にでもありえます。
出産は赤ちゃん以外に、胎盤約500g、羊水約800cc、出血200cc~500cc(献血1~3パックぐらい)、さらに多量出血の場合は1リットル以上の出血が、数分で体外に一気に排出されます。短時間で身体の血液循環状態がダイナミックに変化して、心臓にも一時的に負荷がかかります。
「気を遣わせると悪いから来ないのが、義両親として本当の気遣い」。母子を危険にあわせないために、周囲が知っておくべきでしょう。
妻側のニーズを1番に。
【産後・入院編】
入院中は、赤ちゃんの世話や回診、ママの検診、調乳指導、沐浴指導などがあるので結構忙しいですよね。
そんな中、長居したり非常識でデリカシーのない行動・発言は疲れるし心を深く傷つけます。
ストレスが、実は産後の肥立ちと育児に1番悪影響を及ぼしそして、精神的なストレスは母乳の分泌に悪影響を及ぼすと言われています。
お祝い事ではありますが、産婦の休養を一番に優先し、面会は短時間にして、少しでも睡眠がとれるようご配慮ください。周囲のサポートによって、産婦に余計な気を遣わせないようにすると、産後の肥立ちは順調に。
【産後・育児編】
母親になったママ達は、我が子の為に育児をがんばっている。わからない時は『今の育児』を調べましょう。
昔の知識を押しつけたり、個人差のある成長について「まだ?」など言われると誰と比べているのか腹が立つ。授乳やオムツ替えのタイミングなど、ママが1番わかっているのです。
赤ちゃんは母親の異変を敏感に察知し、少なからず悪影響を受けます。母親がストレスを溜め込んで、憂鬱そうにしていると、赤ちゃんもストレスを感じ、不安定な気持ちになるのです。
悪気はない・良かれと思って…
義父母や夫からしたら、「そんな事で?」「こっちは良かれと思って」「悪気はない」と思われそうですが…
「良かれと思って」と思うこと自体が悪いことなのではない。「良かれと思ってしたことだから」と、結果的に間違っていた行為を正当化して疑わないことが問題なのだ。「良かれと思ってしたこと」は全て善である、と相手に思うことを強要するのが問題なのです。
自分本位でママの気持ちも考えず行動した結果、「義両親に息子をあわせたくない・・・義両親はとてもいい人たちなのですが、拒否反応を起こしてしまいます。妊娠中~出産のときの思い出がふっきれてないんだと思います。」「産むまでは、面倒だな~と思う事もありつつ義母が好きでした。 でも今は、娘を抱かせる事すら嫌で仕方ありません」なんて言われかねませんよ?
全ては夫にかかっている
嫁・姑間の問題は、出来るだけ角が立たないよう直接対決することはできるだけ避けたいと思うもの。
思っていることを伝える時は旦那さんにクッションの役割を果たしてもらうのが円満解決のコツです。
唯一の仲介者である「夫」が毅然とした対応を取りましょう。
板ばさみになる事から逃れず、親に言うべき時にはガツンと言って家族を守ってください!!