選挙権が18歳から与えられることになったと思ったら、次は成人の年齢も18歳に引き下げる動きがあります。
それにともなって、飲酒や喫煙も18歳からOKとなる可能性も出てきました。
ママとしては、飲酒や喫煙の危険性を確認して、子供たちの健康を守りましょう!
胎児性アルコール症候群
妊娠中にアルコールをとると、赤ちゃんの低体重や奇形の可能性が高まり、大きくなってからも依存症のリスクが高いそうです。
頭が小さい、低体重のほか、上のイラストのような顔立ちにより「胎児性アルコール症候群」と診断され、治療法はありません。
とにかく、妊娠中にアルコールを飲まない事につきます。
10代のうちに、アルコールが胎児に与える影響について知識も持たず、妊娠・出産して、我が子に障害を背負わせることになってしまったら・・・
考えるだけで、ぞっとします。
アルコールで脳が委縮する
慢性アルコール中毒の患者の脳が、委縮している確率が高いことは知られています。
中毒とまでいかなくても、1日2合程度の飲酒でも脳が委縮する可能性が高くなってしまうそうです。
脳の委縮は、普通老化により起こりますが、1日2合の飲酒を続けていると、何と10年早く脳が年をとってしまうということです。
そして、飲んでしまったアルコールの量が多いほど、委縮しやすいということです。
さらに、アルコールを大量に飲み続けた場合、認知症やうつ病になりやすいという報告もあります
http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-007.html
子供にとってアルコールはこんなに危険!
妊婦が飲んでも、成人男性が飲んでも危険なアルコールですが、未成年の場合は成人よりもアルコールの悪影響を受けやすくなります。
✓脳の神経細胞が死に、前頭葉が委縮する。
⇒人間の脳ができあがるのは20歳頃で、アルコールによって成長が阻害され、学習能力の低下などにもつながります。
✓成人に比べて、アルコールの分解が遅いので、急性アルコール中毒になりやすい。
⇒一気飲みにより大学生が死亡するニュースをよく聞きます。大人より少ない量で急性アルコール中毒になります。
✓飲酒を始めるのが早いほど、将来アルコール依存症になる確率が高くなり、治療も難しい。
⇒飲酒を始めた年齢が15歳以下の場合、21歳以上の人に比べて、3倍アルコール依存症になるそうです。一度なってしまうと、治療しても再発する可能性が大人より高くなってしまいます。
✓未成年の飲酒は、大きな事故につながりやすい。
⇒アメリカでは、飲酒禁止年齢を21歳に統一したところ、若者の交通事故による死亡が減ったそうです。
たばこによる健康被害
たばこを吸うことによって発症するとされる病気は、肺がん・白血病を始めとする様々ながん、動脈硬化などの循環器疾患、肺炎などの呼吸器疾患、死産・低出生体重など、数え上げればきりがありません。
全身の全ての臓器が悪影響を受けます。
日本では、若いお母さんの4割がたばこを吸っているそうです。
煙草を吸うことで、まず、妊娠する能力が低下します。
妊娠中は、早期破水・前置胎盤・早産・低体重出生などになるリスクが高まります。
生まれて来た赤ちゃんは、乳児突然死症候群の恐れがあります。
また、お母さんの吸っているたばこの煙を吸うことで、そばにいる赤ちゃんや子供も影響を受けます。
例えば、肺の発達が遅れたり、中耳炎や重い喘息などにかかったりする可能性が高まることが知られています。
子供にとってたばこは、こんなに危険!
大人にとってもたくさんの病気の原因となるたばこですが、子供の喫煙はさらに危険です。
✓大人より健康に影響が大きい。
⇒子供の喫煙は、肺の成長が阻害され、肺機能低下を早めます。
✓大人より高度なニコチン依存症になりやすい。
⇒若いうちから吸い続けることによって、禁煙しにくくなります。
✓煙草以外の薬物の入り口になる。
⇒より強く長い刺激を求めて、煙草の延長の感覚で違法薬物にまで手を出してしまう可能性もあります。
法律で規制されていてもいなくても、飲酒・喫煙が体に悪いことに、変わりはありません。
とくに、小さな子供への影響は、計り知れません。
子供の健康を守るため、悪影響のあるものは近づけないように、大人が気遣ってあげたいですね。