卵巣年齢検査(AMH検査)で、現時点で妊娠できる確率や妊娠できなくなるまでのタイムリミットに目安をつけることができるそうです。晩婚、高齢出産が増える中で、人生設計を立てる参考にするために受ける女性も少なくないそうです。
卵子について
卵子は母親の胎内にいるときに作られ、その数は1人1人決まっています。女性の卵子は、胎児のときにつくられたものが保存されているだけで、新たに作られることがありません。卵のもとは排卵のたびに少なくなるだけでなく、肌や脳と同じように年齢とともに老化 して、死滅しながら数を減らしていくのです。その数は年齢以上に個人差が大きく、いざ子供が欲しいと思った時に卵子がないということがおきます。
卵巣年齢検査(AMH検査)でわかることとは?
卵巣年齢や残された卵子の数が分かり、現時点で妊娠できる確率や妊娠できなくなるまでのタイムリミットに目安をつけることができる
AMHを見ても、”◯歳まで妊娠できる”などとはいえません。AMHを測ることによって、今の卵巣の機能はわかりますが、将来を予想するものではないんです。卵子は年齢に比例して衰えていくものなので、40歳の人がAMHの数値がよかったからといって、じゃあ50歳で産もう、とはいきません。35歳の人が受けて、数値が実年齢より若かったからと安心するのもいけない。ただ、焦っているなかで、子どもが産めるか産めないかの判断はできると思います
検査結果が思わしくなかったら
ピルを飲んで排卵を抑制するしか方法はありません。
将来の妊娠を確約できるわけではありませんが、子どもをつくる予定がないのなら排卵する必要もなく、排卵することで乳がんにもなりやすくなる。排卵は子どもをつくるためだけの作業なので、止めておいても害はありません
卵巣年齢検査(AMH検査)とは?
卵巣年齢検査では、AMHと呼ばれる女性ホルモンを測定することで卵巣内にどれだけ卵子が残されているかを予測します。
女性の卵巣の中には生まれつきたくさんの原始卵胞があります。原始卵胞は月経が始まる時期になって活性化し、発育卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞→成熟卵胞と成熟し、約190日かかって排卵を迎えます。
成人女性の血清AMH値は年齢上昇とともに減少し、AMHの主たる産生源である前胞状卵胞の消失を反映しています。AMH低濃度では、採卵数・受精卵数が有意に低下することで、妊娠率も低下することから、このAMHの測定は不妊女性の卵巣予備能を知る良い指標になると考えられています。
検査料金について
検査費用は6000円~10000円。
保険適用外のため、医療機関によって違います。