もうすぐ出産を迎える頃になると、期待と不安で様々な思いを巡らせていることと思います。
出産を迎えるにあたって、落ち着いて対処できるように、お産予習をしておくことが大切です。
お産のことを理解して、気持ちに余裕を持って出産に臨みましょう。
出産準備
予定分娩以外の出産は、いつその時が来るのかがわかりません。
臨月に入った頃には、入院するときに持っていく荷物をしっかり揃えまとめておきましょう。
いざその時がきたときは、気持ちに余裕が泣く、落ち着いた判断ができなくなることもあります。必要な荷物は、身近でお世話をしてくれる家族にあらかじめ伝えておくことも大切です。
また出産当日に必要となるものは、入院準備とは違うカバンに用意していた方が慌てずに取り出せて便利です。
おしるしのこと
出産の兆候として有名なのが「おしるし」です。
おしるしには血の色や量には個人差があり、全くなかった人もいます。
おしるしは出産に向けて子宮口が開いてくることにより起こる出血です。
おしるしがあることで出産が近付いていることは明らかです。
おしるしがあってすぐに出産になるわけではないので、近づくお産に心の準備をしておきましょう。
出血以外の症状がなければ、特に病院に行く必要はありませんが、出血量が多い・鮮血・痛みを伴う・繰り返し出血するなどのトラブルがあれば、おしるしではない可能性もあります。
気になる症状があれば、病院を受診するようにしましょう。
破水のこと
一般的なお産の進み方としては陣痛~破水~出産という流れですが、破水が先に起こる人もいます。
臨月の頃になれば、赤ちゃんも大きくなっているので、出産が破水から始まっても問題はありません。ただ先に破水してしまうことで、赤ちゃんは外気にさらされることになり、感染症の心配が出てきます。
適切な処置をすれば大丈夫なので、できるだけ早く病院へ行きましょう。
破水にも一気に流れ出すときや、ポタポタと少量ずつ流れ出すときがあります。少量ずつの場合は尿漏れと区別が付きづらいこともありますが、臭いや色、または下腹部に力を入れても止まらなければ破水と判断しましょう。
できるだけ動かずに、股にバスタオル等をはさんで病院に急ぎましょう。
陣痛のこと
陣痛には前駆陣痛といって、出産前の練習のような陣痛が起こることがあります。
陣痛にも個人差がありますが、チクチクとした痛みから始まり、痛みがどんどんと増していきます。
陣痛の痛みが激しくなり、その後緩和の時間が訪れ、また陣痛が来る。これを何度も繰り返し、この陣痛と緩和の感覚がどんどんと短くなって出産へとつながっていきます。
陣痛からすぐに出産になる人もいれば、なかなか進まず長い間陣痛を感じながら耐える人もいます。
陣痛が始まれば産院に電話をし状況を伝えましょう。
その時に何分間隔になれば、病院に来てくださいと指示を受けるので、陣痛と緩和の間隔を計り、メモしておきましょう。
産院や状況によっても異なりますが、10分~20分間隔になった頃に病院に向かいます。
出産のこと
ここまでくれば出産を残すだけです。
しかし、陣痛から出産まで数日かかってしまう場合もあります。
ママの体力も大変重要になりますので、しっかり栄養や睡眠を取っておきましょう。
出産の時にはいきむ必要があり、ラマーズ法とよばれる独特の呼吸法があります。
出産前に1度は練習しておきましょう。
いきむときに必要以上に顔に力を入れてしまうと、顔の毛細血管が切れてしまうこともあります。なるべく顔に力を入れず、穏やかな気持ちを保つように心がけましょう。
また出産までが長くなることも考えて、リラックスできるものを用意しておくのもいいでしょう。