2~3歳の子どもは、好奇心にあふれています。あれもやってみたい、これはなんだろう……特に、ママのやることなすことが気になって仕方がないところ。自分も同じことをやってみたい、という思いを伸ばしてあげれば、子どもの意欲はどんどん伸びていくはずです。
この時期にぜひお手伝いの習慣をつけて、いろんなことをたくさんさせてあげましょう。そのちょっとしたコツを、いくつかご紹介してみますね。
お手伝いってこんなにスゴイ!
子どもはお手伝いをすることで、たくさんのことを吸収し、学んでいきます。
たとえば食事の支度では材料の名前を覚え、美味しい時期を覚え、食器や道具の使い方も学びます。また、サラダにはマヨネーズとドレッシング、お刺身には醤油を用意したりするとと、物の関連性も分かっていくでしょう。食器を並べて家族の人数を理解すれば、数の認識にもつながります。本やDVDで見るだけではない、自分で体験することが、知恵や応用力を生み出してくれるはずです。
ちなみに、自分で用意したものなら嫌いなものでも進んで食べる、という子どもも多いようです。子どもの成長には良いことづくしなのですね。
楽しようとは思わないで
とはいえ、小さな子どものお手伝いはママにとって、かえって時間がかかる面倒なもの。でもママは楽をしようと思わずに、お手伝いごっこの気分で子どもができそうな仕事を探してあげましょう。簡単なものでいいのです。ママの役に立ちたい!という子どもの気持ちを尊重して、終わった後は「ありがとう、助かったわ」の一言を忘れずに。やり遂げた満足感と、ママに認められたという大きな喜びが、子どもの心を満たしてくれることでしょう。
できるお手伝い6つ
子どもが簡単にできるお手伝いには、次のようなものがあります。
□食事前・後にテーブルをふく
□食器を並べる・運ぶ
□花に水をやる
□洗濯物を運ぶ
□新聞や郵便物をとってくる
□カーテンの開け閉めをする
準備は先回りして
子どものやることですから、失敗はつきものなんです。でもそれを想定していないと、イライラの元になってしまいます。どんなに簡単なお手伝いであっても、最初からうまくできると期待しないようにしましょう。
あらかじめ、子どもが作業しやすい環境づくりも必要です。テーブルふきの前に、倒れやすいものは全部片づけておく。運ぶ食器はプラスチックなど割れないものに限定する。途中でせかさないように、時間は余裕をもっておく。
口は出さずにさりげなく見守り、助けを求められた時に手を差し伸べてあげましょう。もちろん失敗しても叱ったりせずに、できたところだけでも誉めてあげてくださいね。
役割が自信につながる
自分の身の回りのことがひと通りできるようになってくれば、お手伝いを通して子どもに役割を与えるのもいいですね。朝起きたらすぐにカーテンを開けて、新聞をとってくるなど、簡単でも毎日繰り返しできることがよいです。自分にも役割があって家族の一員なんだ、という自覚が生まれ、継続できれば自信にもつながっていきます。家族としての連帯感も深まっていくことでしょう。
小さなうちからお手伝いをしている子は、大きくなってからも家の手伝いをすすんでできる子に成長するかもしれませんね。この時期を逃がさないよう、どんどんさせてあげてください!