小さい子供から教えたい最低限の食事マナー5選

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子供たちとパパママが一緒に食べる、楽しい食卓。毎日3回、学校のあるときは2回、ご飯タイムです。「三つ子の魂百まで」ではないですが、小さなうちから食事のマナーを身につける訓練をすると、大人になってからも恥をかくことなく、デートやお友達との食事ができるようになります。ヨーロッパでは食事マナーは結構厳しいのですが、それほど厳しくなくても最低限のマナーは身につけておきたいもの。一朝一夕では身につかないので、3歳くらいから注意して訓練しましょう。とくに今回は、和食メニューを取り上げました。



お箸の持ち方

まず筆頭は、お箸の持ち方。正しく持てる人が少ないと感じます。
実際に、大人になってデートしたときに相手との食事で気になることの一番が「お箸」だとか。ぜひお子さんには正しい持ち方を教えてくださいね。
私が小さいころ(いまから30年ほど前)は、しっかりとお箸がもてないと、厳しいビンタが父親から飛んできましたし、ご飯を食べさせてもらえませんでした。
お箸の使い方を訓練するうえで、お豆をお皿に移す訓練する「遊び」があります。玩具も売られていますから、ゲーム感覚で取り入れてみましょう

しゃべりながら食べない

口の中に食べ物が入っている状態で、おしゃべりをしないことです。
これも厳しく注意が必要です。
ご飯の時間は本当に楽しいもの。ヨーロッパでは毎日、夕飯を2時間くらいかけて楽しむそうですが、子供たちも一緒に食事ができるのですから、感心しきりでした。
学校であったこと、塾での勉強、お友達のと公園など、ママやパパにお話したいことはいっぱい。ご飯の時間にしか、ゆっくりと聞いてあげられない。だからこそ、少し眺めの夕飯タイムがいいですね。その際に、お話をするときは、口の中が「空っぽ」の状態であることを確認し、「食べながらのおしゃべりは、恥ずかしいよ」と注意しあえたらいいですね。

寄せばし、刺しばしをしない

お箸のマナーとして、小学校高学年になれば、「寄せばし」「刺しばし」を控えるように学んでいくことも必要です。
日本の伝統的な食事は、お箸で食べることが前提ですし、結構「お箸のマナー」は細かいことがたくさんあります。徐々に学んでいくものですが、小さいうちから知っておくことは大切だと思います。
マナーのなかで、比較的簡単なマナーが、「寄せばし」「刺しばし」
「寄せばし」は、自分の目の前にないおかずが乗ったお皿を、お箸で引き寄せること。
「刺しばし」は、お箸でつかみにくいおかずに、お箸をズブっと刺して口まで運ぶこと。サトイモなどぬるぬるしている丸いものは、半分に崩して食べるなどの配慮が必要だということです。

一点食いをしない

ご飯とおかずが並んでいる食卓で、食べたいものだけを先に食べてしまったり、ご飯だけが残ってしまったり。そのご飯に、おみそ汁や、おかずのたれをかけて食べるというのは、マナー違反です。
ご飯を一口食べたら、おかずも一口。そしてお汁も。離乳食の後期くらいからは、5分がゆ7分がゆに、お魚かお肉、お野菜のおかずが2~3点、ママやパパがスプーンで口に運んであげるのですが、交互に持っていってあげましょう。
小さなうちは、あれもこれも食べることができますが、ふりかけがないとご飯が食べられないお子さんもいらっしゃいます。白ご飯には甘みがあっておいしいことも感じることができたらいいですね。

あいさつをしっかり

食事の始めと終わりの「いただきます」「ごちそうさまでした」の挨拶ができる、お子さんに育てましょう。
「いただきます」は、命あるお肉やお魚を殺して、ご飯にしてしまったことへの感謝、食べ物への感謝です。もちろん、お米やお野菜を育てたり、お魚を捕まえてくれた農家や漁師さんへの感謝でもあります。
ぜひ両手で手を合わせてお箸を取るようにしましょう。
手を合わせるのは日本や東アジア文化圏ですが、アメリカやヨーロッパで食事前に手を合わせても違和感はありません。ぜひ身に着けたいですし、自然とできるようになると、大人になってからでも「育ちのよい」と思われますよ。

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