最近は母乳育児にこだわる方も増えてきました。
産婦人科や子育て支援の機関でも、母乳育児を推奨しているところが多数あります。
では母乳育児はなぜこんなにも支持されているのでしょうか?
ミルクにはない、母乳だけの魅力をまとめてみました。
免疫強化
赤ちゃんはママの母乳を通して、ママの持っている免疫を取り込んでいるのです。
出産後最初の頃に出る、黄色い母乳を「初乳」といいます。この黄色い母乳は、数日後には普通の乳白色の母乳へと移行していきます。
この初乳が赤ちゃんの免疫強化に大きな影響を与えます。
外部からのウイルスやアレルギーから体を守る働きがあります。この免疫効果はミルクでは与えることができないものなので、しっかり飲ませるようにしましょう。
栄養
ママから分泌される母乳は、赤ちゃんにとって完璧な栄養です。ミルクと違い消化も良く、赤ちゃんの体に負担を与えることなく、吸収の良い上質な栄養を与えることができます。
カルシウム・たんぱく質・ビタミン・ミネラル・脂肪・炭水化物と、赤ちゃんの発育には欠かせない栄養素ばかりです。
とくに生まれてから半年頃、離乳食が始まる前までの栄養としては最適です。できるかぎり母乳を与えましょう。
母体の回復
母乳が分泌されることで、ママのお腹の子宮は収縮するようになります。
子宮が収縮するというのは、ママの体が元に戻ろうとしているという状態です。
赤ちゃんが母乳を飲むことで、ママの体はより早い回復が見込めるようになっていきます。
また母乳を与えることで、ママの体の脂肪分も母乳に移行し、体重や体型も元に戻りやすくなる傾向にあります。赤ちゃんだけでなく、ママの体にとっても母乳育児はオススメなのです。
赤ちゃんとのスキンシップ
母乳を与えるとき、赤ちゃんとママは密着します。赤ちゃんはママの鼓動を感じながら、心地よく眠りにつくこともあるでしょう。赤ちゃんにとってママとのスキンシップは、精神を安定させ、情緒の発達に大変重要です。母乳は一日に少なくとも5~8回は与えることになりので、赤ちゃんと触れ合う時間を自然に持つことができます。
母乳を与えるときは、携帯やテレビを見ずに、赤ちゃんのことをしっかり見てあげましょう。そうすることでより一層、赤ちゃんとママの精神的な結びつきが強くなります。
時短・経済的
母乳であれば赤ちゃんが欲しがる時に、すぐ与えることができます。ミルクの場合は調乳が必要になり、その他に必要なものを揃えなくてはいけません。また外出時の荷物もミルクに比べて、ずいぶんと軽量化できます。
そしてなんといってもミルク代です。ミルクを飲む量は個人差もありますが、平均して1ヶ月7000円ほどかかります。赤ちゃんが離乳食に移行し、ミルクを飲まなくなるまでは、毎月かかってくる費用になります。当たり前ですが、母乳にはいっさい費用がかかりません。