子供の野菜嫌いは良くあること。細かく刻んだり、すりつぶしたりして何とか食べさせようとするものの、口から吐き出されてしまった…。嘆くママが多いのではないでしょうか。子供と一緒にベランダで育てて、「大きくなったね」「おいしそうだね」収穫できたら、ちょっとは食が進みます。一緒に育てて、家計の節約にもなって、理科の勉強にもなるーー。“一石三鳥”の家庭菜園、マンションのベランダでも十分育ちますよ。
ミニトマト ~ 大切に育てればみずみずしいサラダに
まずはトマト。トマト嫌いのお子さんも多いですね。
わが家のパパも、ケチャップやピザソース、トマトジュースは好きなのですが、トマトは、ミニトマトも含めてダメ。上の娘も、中からドロっと出るのがダメで、普通のトマトは最初から舌で押し出して、ベローっと。
ガーデニングに凝っているママ友に相談したら、「簡単よ」と。ホームセンターで、土と苗を買ってきてプランターに植えて水だけで、ぐんぐん大きくなりました。
茎の養分を吸うアブラムシの対策と、1週間に2~3回の液体肥料だけ。
3本の苗から、毎日10個以上収穫できて、娘も食べることができるようになりましたよ。
新鮮なトマトだと、皮まで噛んで飲み込めるから好きになったとのことです。
キュウリ
サラダに欠かせないきゅうり。真夏に強いので、ぜひベランダでチャレンジしてください。
きゅうりは種から育てることもできますが、苗からのほうが簡単ですし、手間もかかりません。
難点はウリ科の野菜共通ですが、水加減が難しいこと。特にプランターでは、水はけがよすぎると鉢の下にもれてしまいますし、悪すぎると根腐れを起こしてしまいます。
プランター菜園での難易度は「中」。最初から、大きなきゅうりができると思って期待すると、ちょっとがっかりするかもしれません。
ツルを伸ばしてポールに巻きついていきますよ。その姿がなんとも愛らしくて…
学校の夏休みの宿題の観察日記にも、アサガオと一緒にきゅうりの絵をかいていました。
ナス ~ ナス科の植物は病気に強い
ナスは育てやすい家庭菜園のひとつ。夏の季節の野菜ですから、梅雨明けでも十分。
乾燥してくると生育が悪くなりますから、たっぷりと水やり。土の表面が乾かないように、敷きワラがあったらいいですね。
日焼けで実が痛たんでしまいますので、大きくなって花が咲いて、実がなってきたら、すだれやよしずで直射日光をさえぎってあげてください。
かわいい花ですので、お楽しみに。
種からでも苗からでも、どちらでも育てやすい。収穫は10月まで続きますが、追肥料が必要です。
ゴーヤ 沖縄料理をつくっちゃおう!
栄養満点のゴーヤ。苦瓜(にがうり)とも。
沖縄では日常的なメニューで、有名なのは、野菜炒めの中にゴーヤの輪切りを入れる、ゴーヤチャンプルー。体を冷やす効果があるほか、鉄分も含まれていて、子供さんだけでなく女性にもおススメ。
お子さんは、あの苦味が苦手ですが、火を通すと味もまろやかに。
育てるのはカンタン。しぶとい(笑)ツル性の野菜ですので、いったん種をまけば、ぐんぐん大きくなります。
もちろん支柱が必要です。でも、ベランダで育てれば、水遣やりと肥料(できれば有機)で、ひと夏の「緑のカーテン」で、猛暑対策にも役立ちますよ。
ラディッシュ
最後は、育てやすくて、かわいい野菜、ラディッシュ。別名を二十日大根(はつかだいこん)といいます。
雪が積もるような寒さでも育つくらい、丈夫。
わが家ではピーターラビットの絵本から、娘が大好きでした。そう、とってもかわいい赤いカブが登場しますね。
種をまいてから20日(冬は1カ月)でちょうどよい大きさになります。
すこしピリリとした舌触りが苦手かな? 生で食べるサラダに、スープにも。
葉っぱも食べられますよ。