赤ちゃん誕生から生後1カ月までの子育てのポイント5選

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苦しい陣痛を乗り越え、産声を聞いた時の安堵感や赤ちゃんに出会えた時の感動を、お母さんはきっとわすれることはないでしょう。そして、お母さんは赤ちゃんが産まれたよろこびと同時に、この小さな命を育んでいくことに不安や戸惑いを感じることがあるかもしれません。周りの人たちの協力を得ながら、赤ちゃんと共に少しずつ歩みを進めて、楽しく子育てに取り組んでいきましょう。



授乳

授乳は、赤ちゃんにとって「人生最初の最も重要な人間関係を結ぶ時間」です。お母さんも赤ちゃんも初心者なので、焦らずにリラックスして授乳をしてあげましょう。
お母さんにとって、授乳は赤ちゃんとの対話の初めの一歩でもあります。授乳の時に赤ちゃんの目を見つめながら優しく語りかけてもらう中で、赤ちゃんはお母さんの目を見つめることを覚え、微笑み返してもらうことで安心感を持ち、お母さんとの心の絆を育んでいくことができます。
授乳期、特に出生から生後3か月ごろまでが、人としての基本的安心感と、深い愛着関係を作るために大切な時期です。ですので、授乳しながらテレビを見たり、携帯電話を見たりするのは控えましょう。赤ちゃんはお母さんの目を見つめています。それに応えてあげることが大切です。

授乳の仕方

赤ちゃんは飲みながら頭に汗をかきやすいので、頭を支えるお母さんの腕にガーゼやタオルをかけて、赤ちゃんの頭が直接腕に触れないようにするといいです。互いの汗を吸い取ってくれるので、あせもの予防にもなります。お授乳の前にはお母さんの乳房を拭いて、赤ちゃんに乳首を含ませてあげましょう。その時に、お母さんの乳輪まで深く含ませてあげます。そして、乳首を離すとき、無理やり引き抜いてしまうと、切れてしまったりすることがあるので、あかちゃんの口の横から指を入れてそっと外してあげてください。

母乳が出なくても焦らないで!

お母さんの母乳の量は個人差が大きいものです。母乳の量が少ないのではないかと心配な時は、産後自宅に訪問してくれる助産師さんに遠慮なく相談しましょう。
赤ちゃん一人ひとりに合った飲み方があります。生後1カ月は、お母さんと赤ちゃんでそれを探し出す期間です。赤ちゃんが母乳の吸い方のコツを覚えると、自然に横抱きで飲ませることができるようになります。
母乳とミルクの併用の場合にも、まず母乳を含ませてみましょう。その時に左右の乳房を同じ時間ずつバランスよく赤ちゃんに含ませることで、乳腺炎などの予防にもなり、母乳の出も促進されます。
体重の増えが少ない場合にも、少しずつでも増えていれば、心配する必要はありません。保健師や助産師に相談し、必要ならミルクを足していきましょう。

授乳後は必ずゲップを

寝返りのできない赤ちゃんをゲップさせないまま寝かせると、溢乳が気道に入ってしまい、誤嚥や窒息の原因につながることがあり危険です。
ゲップは、赤ちゃんを縦に抱き、ガーゼやハンドタオルを当てたお母さんの肩に赤ちゃんのあごをのせて、背中を下から上に向かって優しくなでてあげましょう。

赤ちゃんの爪切りと耳そうじ

赤ちゃんの爪は、薬局などで売っている赤ちゃん用の爪切り専用のはさみを使って、眠っている間に切ると安全に切ることができます。深く切り過ぎないように気をつけて下さい。角を丸く切ると、顔などを傷つけません。
産後1ヵ月以内に、自宅に保健師さんが、「赤ちゃん訪問」をしてくれるので、その時に爪の切り方や、耳に耳垢が溜まっていないかなど、相談して方法を教わりましょう。
耳そうじは、耳鼻科でしてもらうのがおすすめです。耳管が短いので、家庭で行うと耳を傷つけてしまうことがあります。

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