子供の気持ちが不安定な状態にある時、言葉には出しませんが、サインとしてあらわれる事があります。
小さな事ですが、子供にとっては大きな心のサインです。
子供のサインを見逃さないように、心のサインはどういうものなのか傾向を知りましょう。
爪を噛む・指しゃぶり
この場合の指しゃぶりは、赤ちゃん時期のものではなく、指しゃぶりなどしなくなった子供が、し始めるという場合です。爪を噛んだり、指しゃぶりをしたりするのは、寂しい気持ちや不安を表しています。寂しさや不安感は口元に現れる事が多いようです。その他にもクチビルをさわたり、口の周りをなぞったりも寂しさの表れです。
描く絵や字が小さくなる
これは下の子が生まれたお兄ちゃんやお姉ちゃんなどに多く見られます。
急に書くものが小さくなっていきます。今まで画用紙めいっぱいに描いていたのに、絵が小さくなり画用紙は余白が多くなったり、ノートのマス目よりもずいぶん小さな字を書いていたりします。
これは孤独や寂しさの表れです。満たされない気持ちが絵や字の小ささに現れているのでしょう。
弟や妹が生まれ、今まで一人占めしていたママが、自分だけのものではなくなったという寂しさや、環境の変化にまだうまく対応できていない心の寂しさが出ています。
物を隠す
パパやママが探すであろうものを隠してしまう事があります。
これはやはり、寂しさからくるサインです。
自分を見てほしいという気持ちを表現するときに、その手段や表現方法がわからずに物を隠すという気の引き方になってしまうのです。ついつい怒ってしまう気持ちもわかりますが、遊びからくるものではなく、その行為が続くようであれば考える必要があると思います。
気性が荒く、物をかむ
人当たりが荒く、物だけではなく身近な人をかむ事もあります。
これは親のしつけの厳しさから癇癪を起している場合があります。
しつけに関して、一貫性がなく親の気分で感情的に叱られる事が多い子によく見られます。
これはまだ情緒が発達段階にあり、自分でも処理しきれない感情や状況を何とかしようとしてもがいているような状況といえます。
親が子供にしてあげられる事
子供の心のサインは、いろんな感情から生まれます。それはSOSでもありお願いでもあります。
子供の小さな変化を気付けず、そのままの状態を続けてしまうと、子供の成長に大きな影を落とすことになります。親ができる事は子供をよく見て、あたたかく育てていく事です。スキンシップをとり、コミュニケーションをとり、そうすることで子供の心は落ち着き、家族に癒しや安らぎを感じるようになるのです。ちゃんと子供を見てあげれば、防げる事がたくさんあります。いつもと違うことがあれば、ちゃんと気付ける親でいたいものです。