出産後に休養が必要な理由5選。無理しないで!

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産後に動くと更年期が酷くなる!ということを聞いたことはありませんか?しかし、実際は産後の行動と更年期障害との関係性は明らかになっていません。
では、なぜ産後に休養が必要なのか、5つの理由を挙げますので、参考にしてください。


1.産後うつ

1番の理由は産後うつの予防です。産後うつとは、その名の通り産後の変化によってうつ状態に陥る病気です。
産後は様々な疲労が待ち受けています。
【肉体的な疲労】
・赤ちゃんが泣いて昼夜問わず休むことができない
・産後の体の痛み
・慣れない育児疲れ
【精神的な疲労】
・赤ちゃんが思うように寝てくれない
・育児に対する旦那様の理解が得られない
・家事が疎かになってしまうことへの罪悪感

などが挙げられます。肉体的な疲労と精神的な疲労の蓄積が産後うつへと結びつきます。出産後2〜3週間の発症が最も多いという事実からも分かるように、特に産後すぐに頑張りすぎた疲労が遅れて影響するようです。
旦那様との話し合いで、育児への協力、理解を求めるなど、対策を打ちましょう。

2.骨盤底の回復

出産時に骨盤底と言われる部分が開き、赤ちゃんが生まれてきます。産後は子宮の収縮と共に、骨盤底が元に戻ろうとする動きがあります。産前と同様に動いてしまうと、この回復が遅れ、酷い場合には戻りきらないままの状態になってしまいます。
【骨盤底が戻らないと…】
・老化に伴う筋力の低下で尿漏れが起きる
・子宮内臓器の一部が出てしまう
・他の臓器が下に移動し、下腹部が出る
・姿勢が悪くなる
・痩せにくい体質になる

などが挙げられます。特に産後の体型崩れを気にして、すぐにダイエットを始めようと思っている方は絶対にやめてください。かえって、逆効果です。骨盤底が元に戻るまでには、3、4ヶ月かかると言われていますので、ダイエットを始めるのはその後です。無理に早く始めることで、将来的に理想とは程遠い体型になってしまいます。

3.免疫力の低下

産後はホルモンバランスが崩れている上に、授乳で体力を削られます。
授乳は血液を赤ちゃんに提供するということなので、本人が感じる以上に体力を消耗してしまうのです。この状態で激しく動くと更に体力を消耗し、免疫力を低下させます。
また、外出することで、普段は何も影響を受けなくても、思わぬ感染症にかかってしまうこともあります。中でも肺炎を引き起こす菌は、空気中に浮遊しているため、避けることは不可能です。
自分のためにも赤ちゃんのためにも、外出は控えましょう。

4.若年性更年期障害

本来、更年期障害とは閉経を迎える年齢付近で起こるものですが、20代、30代で起こるものが若年性更年期障害です。
この主な原因は、ホルモンバランスの崩れとストレスです。
症状は更年期障害に見られるものとほぼ同じです。
重度なストレスが卵巣機能に影響を及ぼし、その機能低下によって引き起こされるものと考えられています。

5.赤ちゃんに影響

経験された方は分かると思いますが、赤ちゃんがお腹をすかせていると思って母乳をあげても、泣くばかりで受け付けないことがあります。

「母乳の味」を考えたことはありますか?ストレスの蓄積によって母乳の味が変化してしまうことがあります。例えば苦味があったらどうでしょう?大人でも苦い牛乳なんて飲めないはずですので、赤ちゃんであれば尚更です。
このような事態に陥ると母子共に更なるストレスを抱えることとなってしまいます。

母親が倒れてしまっては元も子もありません。産後に無理をしないことが、かえって家族を助けることに繋がります。その事をよく理解してください。

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