ADHDの特徴と向き合い方。うちの子は活発だから…では済まされない!

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多くの子供は元気よく動き回ります。それが子供らしいとも言えるでしょう。通常は、年齢と共に落ち着きが出てくるため、このような姿を見る機会も減ってきます。
しかし、いつまで経っても落ち着きが見られない場合はADHD(注意欠陥・多動性障害)かもしれません。


ADHDとは?

ADHDとは注意欠陥・多動性障害とも呼ばれます。ADHDには3つの大きな特徴があります。
1.注意欠陥
・集中力がない
・注意力に欠ける
・周りが見えていない
2.多動性
・じっとしていられない
・体の一部を絶えず動かす
・発語をやめられない(声を出してはいけない場面でも声を出してしまう)
3.衝動性
・こうしたいと思ったら、考えなしに即行動に移してしまう。
・やってはいけないと分かっていてもやらずにはいられない。

この3つの特徴がある時にADHDが疑われます。

ADHDが疑われたら?

発達外来のある小児科や専門機関に相談することが先決です。
場合によっては薬が処方されることもあります。この薬は主に衝動性を抑える効果があります。子供がそのような薬を飲むことに抵抗を感じるかもしれません。しかし、当然ながら、この薬は「医師が必要だと判断した」から処方されるのです。
その判断基準は「親がどの程度困っているか」「子供の状態」の2つからなります。
なぜ、親の困り具合が判断基準に入るかと言いますと衝動性は時に危険を伴う場合があります。親の精神状態が良好な場合はキチンと止めることができます。しかし、子供の行動に疲れ親の注意力が散漫になった時に思わぬ事故を招くことがあるからです。

その他の障害を併せ持つことも

ADHDがある場合、その他の障害を併せ持つ可能性があります。
LDと言われる学習障害、不安障害などが主です。

LDは勉強が全くできないというわけではありません。1つ又は複数の分野において理解に困難を示します。
・字が読めるのに書けない
・話せるが聞くことができない
・算数の計算において理解困難
などが挙げられます。

不安障害は、その名の通り不安が募り情緒不安定になります。不安からストレスが増し頭痛やめまいを伴うこともあります。この頭痛やめまいがまた襲ってくるのではないかという更なる不安から外出困難に陥る「パニック障害」にも繋がることがあります。不安障害は精神的ストレスから解放してあげることが大切です。曖昧にせず、キチンと胸の内を理解することで症状が治まる可能性があります。

ADHDと診断されたら

ADHDと診断されたらどうしようと言う困惑から診断自体を避ける方もいます。しかし、それを避ける事で何も解決しないばかりか、より悪い方向に向かうことも…。
聞きなれないだけで、実はADHDのお子様を抱える方は大勢います。そのため、同じ悩みを持つ方々と交流を持つ機会もありますし、専門機関があるので相談もしやすくなっています。
1番大切なのは診断された事実を受け止めることです。

子供と共に成長しましょう

子供のことを理解しようと努力するためには、当然この「ADHD」について知識を深めなければなりません。
様々な書籍などが販売されていますが、あまりオススメしません。なぜなら「こういう場合はこう」といった感じで対処法などが方にはめられてしまうからです。
「現場の声を聞くこと」をオススメします。ここでいう現場とは、医師ではなく、ADHDの子を育てている母親または保育士さんのことです。1つの症状や困りごとに対しての対処法が何通りも聞けます。個人個人性格があり、どれが自分の子に合う対処法なのか多岐に渡る選択ができます。
このようにして「わが子だけのバイブル」を仕上げていくと、育児がとっても楽になります。
子供と共に成長し、学習していきましょう。

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