いずれの周期であっても、できる限りお腹に負担をかけない行動を心がけることが大切です。そのために、事前に確認しておくべきことが4点あります。
①担当医に相談する
飛行機を利用する移動が決まったら、まず担当医へ相談しましょう。
そのとき、おおまかなプランでも行程表を持参するのがベスト。移動時間や休憩のペースなど、ゆとりを持った計画を立てるようにしましょうね。
体調や時期によっては、飛行機以外で代替になる移動手段がないか検討したうえで、医師に相談してみましょう。
②旅先の医療機関を調べておく
妊娠中はちょっとした環境の変化でも体調を崩すことがあります。
そのため、もしフライト中に気分が悪くなったりしたら、到着後すぐに病院へかかれるように、旅先で妊婦の受け入れをしてくれる医療機関を調べておきましょう。万が一に備えて、保険証と母子手帳を手荷物に入れておくこともお忘れなく。
③妊娠中であることを申請する
搭乗に診断書や同意書の提出が必要ない周期でも、予約時に妊婦であることを必ず告げておきましょう。
その際、もし空きがあるようなら、障害者のかたや小さなお子様連れのための優先席である“バルクヘッド”の利用ができるか相談してみるのもひとつ。“バルクヘッド”はスペースが広く足元にもゆとりがあるので、フライト中お腹にかかる負担を軽減できます。窮屈な姿勢で長時間座っているのはお腹への負担も大きいので、料金は少し高くなりますが、あらかじめワンランク上のクラスを予約することも検討してみましょう。
④通路側の席を予約する
妊娠中はトイレが近くなりやすいもの。気分が悪くなった時も含めてすぐにトイレへ移動できるように、通路側の席を予約しましょう。
できるだけトイレに近い席がオススメです。また、フライト時間によってはエコノミークラス症候群の心配もあります。定期的に機内を歩いて予防するときにも、通路側ならすぐに対策ができますね。なお、エコノミークラス症候群の予防には、こまめな水分補給も効果的。ただ、気圧の関係で腸管内のガスが膨れやすくなるので、搭乗前から炭酸飲料は避けておきましょう。
快適なフライトにするために、万全の準備をしておきましょう
機内での乾燥や感染症を防ぐためにマスクを用意したり、くつろぎやすい服装や疲れにくい靴にしたりと、できる限り負担が少なくなるように工夫して、快適なフライトを迎える準備をしておきましょう。季節によっては、体温調節がしやすいようにブランケットを一枚用意しておくと安心。足元の冷え対策にも使えます。
また、各航空会社によって妊婦向けのサービスが用意されているところも多いので、事前に確認しておくことも大切です。
航空会社の公式ホームページで確認することができますよ。
フライト中にちょっとでも「おかしいな」と思うことがあれば、我慢せずキャビンアテンダントへ伝えてください。楽な姿勢の取れる席へ移動させてくれるなど、できる限りの対応をしてくれるはずです。
なにより大切なのは、無事に元気な赤ちゃんを産むこと。「ちょっとくらい大丈夫」とムリや我慢をして、後々大変な事態を招かないためにも、慎重な行動と万全な準備を心がけておいてくださいね。