妊娠を期待する人や、妊娠の可能性がある人は、妊娠検査薬を使う方が多いと思います。
しかし正しい知識がないと、検査は意味のないものになってしまう事も…
そこで妊娠検査薬の正しい使い方やメカニズムをまとめてみました。
1.妊娠検査薬のメカニズム
女性の体は妊娠すると色々な変化が伴います。
その一つとして、赤ちゃんを育てようとするために、hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンが活発に分泌されることになります。
このhCGホルモンは妊娠を継続し赤ちゃんの成長を促すのにとても重要なホルモンです。
このhCGは受精卵が子宮内に着床することによって分泌が始まります。
そしてこのホルモンが尿に含まれ、妊娠検査薬と反応することによって、妊娠の陽性反応という事になります。
2.妊娠検査薬の種類
妊娠検査薬にはおおきく分けて2つの種類があります。
一つはドラッグストアなどで市販されている一般的な妊娠検査薬。
こちらを使用するのであれば、月経開始予定日の1週間後から検査する事が可能になります。
もう一つは早い時期から妊娠を確認する事ができる早期妊娠検査薬です。
こちらは、排卵日または性交した日より2週間後には検査が可能になっています。
しかしこちらは、排卵や性交渉の回数により、使用うする時期の見極めが難しい事があります。
特に問題がないのであれば、一般的に市販されているタイプの検査薬を使用する事をオススメします。
3.検査する時期の大切さ
妊娠を待ち望んでいたり、妊娠の可能性を早く知りたい気持ちはわかりますが、正しい時期に検査をしなければ検査結果は意味のないものに。
陰性と思っていたら本当は陽性だったという事も。
妊娠検査薬を使用する正しい時期としては、月経予定日の1週間後です。
なぜ1週間後かというと、前出のhCGホルモンが関係していきます。
妊娠してhCGホルモンが分泌され、尿に混ざっていくのですが、そのホルモンの分泌を確認できるのが、だいたい妊娠4週目とされています。
妊娠4週目といえば、ちょうど月経予定日から1週間後に当たるのです。
その頃には月経の遅れから妊娠を意識する方もいるかと思いますので、速やかに検査をしましょう。
4.妊娠検査薬の正しい使い方
まずはお使いになる検査薬の説明書をしっかり読み込みましょう。
検査日同様に、使い方を間違うと正しい検査結果が出ない事も。
たいていの場合、スティック状になっている検査薬のキャップを外し、尿をかけます。
直接かける事が難しい方は、清潔な紙コップなどに尿をとり、検査薬の先端につけるようにしましょう。そしてキャップを閉めて、平らな場所に置き数分待ち、検査結果が出るのを待ちましょう。
5.検査後どうするか
妊娠検査薬での結果が陽性だったからといって、妊娠が確定しているわけではありません。
たとえば、子宮外妊娠や胞状奇胎などの心配もあります。
それらは通常の妊娠とは異なるので、早く処置をしないといけない事もあります。
その他にもお腹の赤ちゃんが流産していても胎盤の形成の反応が出ていれば、検査薬で陽性反応が出る事もあります。
妊娠検査薬はあくまで確認ツールにしかすぎません。必ず早めに産婦人科を受診するようにしましょう。
妊娠確定は産婦人科のエコー検査で赤ちゃんの胆のうと心拍を確認した時になります。