あせも・おむつかぶれ・アトピー性皮膚炎・・・
赤ちゃんはお肌が弱いから、いろいろな湿疹ができてしまいます。
かゆくてごきげんが悪くなったり、泣いてしまったり。
かわいそうだから、すぐに治してあげたいですよね。
さっそくお医者さんへ・・・
と言っても、すぐに連れて行ってあげられるとは限りません。
今回は病院に行く前に、ママが簡単にできることを紹介します。
[1] 部屋の温度と湿度を適当にする!
暑すぎると汗をかいて、あせもが悪化します。
それに、暑いとかゆみが増すんです。
さらに、空気が乾燥していると、お肌も乾燥してかゆくなります。
そんなわけで、夏ならクーラーを入れて涼しくしてあげます。
部屋の温度は、28℃以下が理想です。
乾燥していたら加湿器を使います。
ママが顔用のスチームを持っていれば、それでもOK!
湿度が50%より低くなると、お肌がカサカサしてしまいます。
60%~65%が理想です。
ママのお肌にも、このくらいが最適です。
[2] 汚れを落とす。
赤ちゃんのお肌はとっても敏感。
ちょっとした刺激でも、赤くなったりカサカサになったりします。
汗・ペットの毛・花粉など、
刺激になるものを洗い流してあげるだけで良くなることもあります。
あせもやおむつかぶれには、特に効果があります。
1日1回のお風呂のほかに、1~2回洗ってあげてください。
湿疹のある部分だけで良いです。
《洗うときのポイント》
・勢いのあるシャワーはダメ!
シャワー自体が刺激=かゆみの原因になってしまいます。
洗面器などを使って、手でそっと洗い流します。
・熱いお湯はダメ!
お湯の温度が高いと、お肌を保護している膜までとれてしまって逆効果。
冷たすぎず、気持ちいい温度の水をかけてあげます。
・強いボディソープはダメ!
ママ用のおしゃれなボディソープには刺激物がいっぱい。
ベビー用のソープも1日1回で十分なので、何も使わないのが一番です。
手で、ぬるま湯か水を、そっとかけて洗い流すのがコツ。
表面についている汚れだけを落とす、というつもりで優しく洗います。
[3] お肌を保湿する。
汚れを落としたら、乾燥しないように保湿します。
塗るものは、赤ちゃんに合うものなら、何でもOK!
・ローション
・乳液
・クリーム
・オイル
赤ちゃん用でもいろいろありますね。
ベビー用とか敏感肌用とか、刺激の少ないものを選びます。
それから、いつも使い慣れているものがいいです。
かわいそうだから、高いクリームを塗ってあげよう・・・とか、
考えがちですが、初挑戦は、お肌の調子が良いときに!
《塗るときのポイント》
・量より回数
一度にたくさん塗るよりも、
「薄くのばして、乾いたら塗る」ほうが効果があります。
・強くすりこまない
ワセリンのように固いものは、手のひらで温めてから。
ママがお顔のお手入れをするように、優しく塗ってあげてください。
乳液だけとか、ローションの上にクリーム塗るとか、
乾燥の度合いに合わせて、塗ります。
そして乾いたかな、と思ったら、また塗ってあげてくださいね。
[4] 湿疹を保護する。
これ以上、かきむしって悪化させないために、湿疹を赤ちゃんに触らせないことも大切です。
・爪を切る。
長い爪は、湿疹には凶器になります。
ちょっとガリっとやるだけで、血が流れることも。
それに、爪の間には、雑菌がいっぱい。
爪を切れば、長い爪も爪の間の雑菌もなくなります。
・手袋をする。
爪を切った後は、切り口がするどくなっています。
手袋をしてあげれば、ひっかくのを防いであげられます。
・長袖の服を着せる。
とにかく湿疹ができている部分を隠します。
腕に湿疹ができているときは、夏でも長袖の服を着せます。
もちろん、包帯を巻いてもOKですが、はずしてしまう場合が多いかも。
長い爪で湿疹をかくことは、爪で肌を削り取り、そこに爪の間の雑菌を注入していることと同じです。
とびひとか、怖いですよね。
赤ちゃんがひっかかないように、気をつけて様子をみてあげましょう。
[5] かゆみをやわらげる。
赤ちゃんの湿疹は、すぐに悪化します。
かゆい→かく→もっとかゆくなる→もっとかく→もっともっとかゆくなる・・・
という感じ。
かくと、その刺激でかゆみを作る物質が集まって来るんです。
だから、多少かゆくても、じっとガマンなくちゃいけません。
でも、大人だってかいちゃいますよね。
赤ちゃんなら、なおさら。
だから、少しでもかゆみをやわらげてあげましょう。
《かゆみをやわらげる方法》
・冷やす。
かゆみは、温まると強くなります。
逆に冷やせば、おさまります。
・気を紛らわせる。
湿疹を忘れて、集中できることをさせてあげましょう。
一緒に遊ぶとか、おいしいおやつをあげるとか。
赤ちゃんの喜ぶことをしてあげれば、かゆみを忘れられるかも。
さて、いろいろやっているうちに、ごきげんが治って湿疹もおさまってきたでしょうか。
落ち着いて、病院に行ける状態になったでしょうか。
少しでも心配なことがあるなら、皮膚科のお医者さんにみてもらってくださいね。