胎内記憶という言葉をよく耳にするようになりました。
5歳くらいまでの子ども達の中に「お腹の中は暗くて暖かかったよ。」「細くて苦しかったけど頑張ったんだ。」などなど、子宮内や産道を通る時のことを覚えていて話してくれる子どもが結構な割合でいるようです。
そして、その話の内容を聞いていると、胎児が聴覚、触覚、記憶、感情などがあることが伺えます。
すごいですね。
だからこそ、赤ちゃんがお腹に宿ったそのときから、大事に大事に愛情いっぱい込めて育てていかなくてはいけないんですね。
出産後産院で、「抱き癖というものはないのでいっぱい抱っこしてあげてください。たくさん抱っこしてあげた方が人格形成にも良い影響がありますよ。」と言われた方も多いのではないでしょうか?
小さい頃の両親や周りの人達からの愛情が子どものメンタル面にとても影響を与えると言うことですね。
そしてそれは胎児期から既に始まっているのです。
今回はそのメカニズムについて調べてみました。
幸せを運んできてくれた赤ちゃんに、いっぱいいっぱい愛情を注いであげたいですね。
幸せホルモン
妊娠中お母さんから分泌されるホルモンは胎盤を通して赤ちゃんに伝わります。
お母さんが「幸せだなぁ」「気持ちいいなぁ」などプラスの感情を抱いていると、ドーパミンやβ-エンドルフィンというホルモンなどが分泌されます。
逆に、怒りや悲しみ、ストレスなどはこのホルモンバランスを崩します。
愛情ホルモン
女性ホルモンの1つオキシトシンは愛情ホルモンとも呼ばれます。
それは出産時やおっぱいをあげるときにオキシトシンがたくさん分泌され、赤ちゃんを抱っこしたりさすったりするときにも分泌されるからです。
つまり、赤ちゃんのことをたくさん考え、感じ、喜びや快感を共有するときに分泌されるのです。
赤ちゃんの感覚
赤ちゃんは早い頃から振動をお腹の中で感じることが出来ます。
5ヶ月頃になると聴覚も発達してきますし、手のぬくもりはお腹を通して伝わるでしょう。
お腹をトントンしてあげたり、赤ちゃんに毎日話しかけたり、いい子いい子とお腹をなでてあげることは全て赤ちゃんに伝わるんですね。
赤ちゃんの意思・感情
最近ではソフロロジー式という分娩法を取り入れている産院も増えてきました。
この分娩法はリラックスした状態で分娩に対して良いイメージを抱きながら、赤ちゃんのタイミングで分娩を行うというもの。
陣痛がまだまだ来ないという場合も「まだ赤ちゃんが出てきたいタイミングじゃないんだろうね」「お腹の中が居心地がいいんだろうね」というようなやりとりもしますよね。
そして体内記憶のある子ども達。
「ママのお腹の中気持ちよかったよ」「ママが痛いって言ったから動かなかったよ。」と。
実際に確認するのは難しいですが、胎児にも意思や感情があるという考え方が広まってきています。
赤ちゃんが幸せを感じる瞬間
以上をトータルして考えると、赤ちゃんが最も幸せを感じることが出来るのは、ママやパパが幸せな気持ちでお腹を触りながら、赤ちゃんに話しかけ、幸せホルモンや愛情ホルモンを赤ちゃんに送ってあげる時です。
繰り返し行うことで赤ちゃんはママやパパの声や手のぬくもりを覚え、同じ状況の時に「今が幸せ」と本能で感じとることが出来るようになるでしょう。
そして、生まれた後も、ママやパパの声や手を覚えていて、たくさんの幸せを感じ、たくさんの笑顔を見せてくれるでしょう。