産後クライシス、今知っている人もおおいであろうこの言葉、あなたはご存知ですか?
これはNHKの情報番組が作った造語です。
産後2年以内に育児などで仲の良い夫婦関係が崩れてしまい、最悪離婚にまで至ってしまう現象のことです。
なぜこんなことが起きてしまうのか、注意すべきは何なのか、実体験を交えながらお話していきます。
少しでも参考になれば幸いです。
まずは自分にも起こり得ることだと覚悟しておきましょう。
この言葉をわたし自身は産後クライシスが訪れてから知りました。
もっと早く知っておきたかった!と思う一方自身はほとんど喧嘩もしない周りも認める仲良し夫婦だった為、知っていてもわたしには関係ない、と流してしまっていたかもしれないと思います。
妊娠中は、周りに待ち望まれ、夫も優しく、きっとこんな幸せな日々が産後も続くのであろうと思っていました。
それが崩れたのは夫との意見の相違でした。
そこからは泥沼にはまったかのように喧嘩が続く日々…。
心身共に疲れてしまったのを覚えています。
なぜ産後クライシスが起きてしまうのか?
出産すると大変になる、ということは前もって聞いていますがどのように大変なのか、それを実感するのは出産後、自宅に戻ってからです。
産後はホルモンバランスが変化しているそうです。
感情の起伏が激しくなり、イライラしやすく、攻撃的になったり涙もろく欝っぽくなってしまったりします。
そして、お腹にいた頃は赤ちゃんの時間、というものは気にしなくて良かったのが、パートナーとの時間と赤ちゃんとの時間の両立、そして家事、なれない育児が加わってどうしてもいっぱいいっぱいになってしまいます。
24時間フル活動で頑張りますし、もちろん夫が協力してくれているのも分かります。
ただ、体もいっぱいいっぱいなのです。
布団を干す、掃除をする、ご飯を作る、赤ちゃんのお世話。
正直これだけで体が悲鳴をあげるほど辛いのです。
でも、この辛さは男性には伝わりません。
寝不足だし、ちょっと気がたっているのかな?ちょっと疲れているのかな?位にしか思われないようです。
その中で、なんで分かってくれないの!?という気持ちや、逆に男性側からすれば毎日家にいるのにどうして満足に家事もできないんだ?などというすれ違いや、愛情が伝わらないことから産後クライシスというものが起きていくのだと思います。
解決法①実家に帰る
実家に帰らず、誰も応援に来ない中で全て自分でこなすのは出来ないことではありませんでしたが、ある程度の大変さは覚悟しておいた方がいいでしょう。
赤ちゃんが寝てくれるならある程度の家事は出来ますが、抱っこしないと寝てくれない、下ろすと起きる、なんて場合は本当に一日抱っこしているだけで終わってしまうことも多々あります。
その場合ご飯もろくに食べられませんし作れません。
バランスを考えている暇はないです。
とりあえず空腹に耐え兼ねて何かを口にいれる、という日々でした。
実家なら洗濯やご飯を作るなどは両親がしてくれるでしょうし、赤ちゃんのお世話だけに集中できます。
また、実家・義実家では赤ちゃんフィーバーが起きています。
一刻も早く会いに行きたい!という両親の気持ちももちろん分かります。
そして両親に早く孫を見せてあげたい夫の気持ちも分かります。
実家だとある程度わがままが通りますがさすがに義実家にはわがままを言えないと思います。
遠方の場合だと、泊りがけで赤ちゃんを見に行きたい!と言われます。
産後2週間くらいで泊まり用の布団を干したり、部屋の最低限の掃除をしたり、今までは簡単にできていた事が本当に辛いのを誰も分かってくれません。
そして断れません。
誰も悪気はありませんし、誰が悪いわけでもありません。
赤ちゃんのことをずっと見ていたい客、できれば赤ちゃんを安静にしておきたい自分。
みんなでのお食事会で、抱っこしまわされ疲れる赤ちゃんが心配に…。
お祝いしたいだけ、それは分かっていても気が立っている自分はイライラが止まりません。
それを止めない夫が理解できず、わたしはイライラが始まり喧嘩に発展しました。
もちろん誰しもがこのようなことでイライラする訳ではありませんが、義実家とのトラブルは友人からもよく聞いたお話です。
実家に戻ればとりあえず産後すぐのこの事態は避けられます。
できるなら里帰り出産がおすすめです。
解決法②イライラしやすいことを伝えて話し合いましょう
もし、理解のあるパートナーならイライラしやすしことを前もって伝えましょう。
そして、イライラしてしまったことを正直に話して少しでも気持ちを共有しましょう。
喧嘩になると思います。
しかし、イライラしやすいと伝えておくだけでも全く違います。
恐らくパートナーの方にも言い分があると思います。
その時は聞き入れられないかもしれませんが、それをきちんと自分も聞く努力はしましょう。
パートナーも、親になったばかりなのだ、ということを分かり合うことが大切だと思います。
一般的には夫のほうが親になるのが遅い、ということを言いますね。
妻は10ヶ月の間にたしかに親になる準備を自分でも気付かないうちにしてきたのかもしれません。
しかし、子供が実際に産まれて来て、本当に母親になったんだ!と感じたのはわたしの場合だと初めて授乳した瞬間でした。
これは人によって違いがあると思いますので一概には言えませんが、女性の方が親になるのが早いというのは一生懸命、子供を守ろう、そして世話をしようと思っているからだとわたしは思います。
また、男性側に立ってみれば、自分が子供を育てる為に働かなければならない、というプレッシャーを背負います。
これも女性側では感じないプレッシャーかもしれませんね。
その為男性側にも余裕はなくなっているのではないでしょうか?
加えてイライラしている妻の対応も分からず、逆に男性側もイライラしやすくなることはあると思います。
お互いの状況を少しでもわかってもらえるよう、話し合うことはとても大切だと思います。
またどうしても耐えられない時は同じような状況の友人に話したり、先輩ママに話したりするとスッキリします。
解決法③夫に何かを手伝ってもらう
自分ひとりで無理をしすぎるのはやめましょう。
子育て、というものは共同作業です。
ひとりで全部行おうとすると難しいですし、不満もでてきます。
何かを手伝ってもらいましょう。
例えば、休みの日は赤ちゃんのお風呂は夫がする、ゴミ出しは会社に行く前にしてもらうなど。
少しでも手伝ってもらえればやはり助かりますよね。
そして妻は全て自分が思うとおりにならなくても怒らないことが大切です。
ありがとう、という感謝の気持ちを伝えましょう。
助かったわ!と夫のやる気を出させましょう。
これだけで全然違うと思います。
なんでこれだけしかしてくれないの!?と言ったりするのは以ての外。
自分で思うだけにしておくほうがいいでしょう。
そして夫は妻が家事育児をするのは当たり前だと思わないこと。
もちろん主に家事育児を行うのは妻の役割かもしれませんが、協力するという姿勢はとても大切です。
いかがだったでしょうか?
正直喧嘩をしてしまうのは仕方ないです。
喧嘩が起きない夫婦はいないと思いますし、新しいライフスタイルにそんなに早く慣れることは難しいです。
離婚に至らないようにするために必要なこと、それは互いに愛するという気持ちではないでしょうか。
お互いにきっとイライラしたいわけではないのです。
喧嘩したいわけではないのです。
今はお互いがかみあっていないだけです。
だんだんと余裕が出てきてまた仲良くできる日がくるようお互い協力し理解できるよう努力し過ごしましょう!