結婚生活も数年経つと、「家族」として慣れてしまうこともあってか、夫をついぞんざいに扱ったりキツい言葉をかけていたりしませんか?
実はこれらの言動、夫婦関係だけでなく子供にも良くない影響を与えてしまうんです。
子供の心はとっても敏感。
両親の中がギスギスしていると、子供も窮屈な思いをしながら過ごすことになり、父親を尊敬したり慕わなくなったりしてしまいます。
円満な家庭生活を送るためにも、出来れば避けたい「マイナスワード」をグッと堪えてみませんか?
「本当にお父さんはダメなんだから」
仕事で疲れて脱いだものや食べ終わったお皿がそのまんま。
出したものは出しっぱなしで片付けてない……
などなど、世間の母親はつい夫に対していら立ってしまいがち。
そんな時、片付けながらつい「本当にもう!お父さんはダメなんだから……」とぼやいていませんか?
周りに誰もいなかったらただのボヤきで済みますが、もし子供の前で言っていたらこれはマイナスワード!
子供心に「お母さんをいつも困らせて、お父さんはダメな人間なんだ」とマイナスのイメージを刷り込ませてしまいます。
そんな時は、「今度○○ちゃんからも、お父さんに一緒にお片づけして、ってお願いしてくれる?」などフォローを入れましょう。
「お父さんみたいになっちゃうよ」
「ちゃんと勉強しないとお父さんみたいになっちゃうよ」
「ちゃんと野菜を食べないとお父さんみたいにハゲちゃうよ」
「甘い物ばかり食べているとお父さんみたいに太っちゃうよ」
つい子供に注意する時にパパを引き合いに出して脅し文句にしていませんか?
これも昔からよく言われているマイナスワード。
もしかしたら皆さんの中にも、昔親御さんからこう言われて育った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ですが、この言葉は子供が父親を尊敬しなくなる危険なNGワードでもあります。
パパを引き合いに出すのならば、叱る時ではなくほめる時に使いましょう!
「いっぱい本を読むと、お父さんみたいに頭がよくなるよ」
「元気に外で遊ぶと、お父さんみたいにサッカーが上手になるよ」
など、プラスの内容で伝われれば子供にとってもいい影響を与えます。
「パパは○○ちゃんよりお仕事が大事なんだって」
家族で出かける予定があっても、仕事が忙しいパパの場合だと急に出勤になってしまうこともしばしば。
楽しみだったはずの予定がパーになってしまって子供もがっかりしてしまいますよね。
そんな時につい、「パパはお仕事の方が好きなんだって」と言ってしまうのはNG!
子供は「自分より仕事が大事なんだ」と不信感を抱いてしまいます。
ママもがっかりしてしまい、つい夫に怒りの気持ちを抱いてしまうのはわかります。
ですが、男性にとって仕事と家庭はどちらも大事なもの。
家族を養うために仕事もないがしろに出来ない、という事を理解することが必要です。
「パパはお仕事だけれど、次のお休みはちゃんと遊びに行けるからね」と約束した上で、ちゃんと父親からもフォローと埋め合わせを約束させましょう。
よその家の父親と比べる・うらやむ
よく子育てのアドバイスで「よその子供と比べないで」と言われますよね。
子供だけでなく、父親を比べるのも子供にとっては悪影響です。
「××君の家のパパは休日いつも一緒に遊びに行ってくれるんだって。いいよねー」
「◎◎ちゃんのお父さんってかっこいいよね~いいなあ」
そんな他愛のないつぶやきでも、子供や夫にとってはマイナスワード!
子供は「ママはパパの事好きじゃないのかな?」と疑問に思います。
夫は「わざわざ他の家の父親と比べるなんて」と不快感を抱きます。
隣の芝生は青く見えるもの。
もし羨ましいと思っていても、円満な家庭を作りたいのならば自分の胸の中にしまっておきましょう。
時には夫婦で意見をぶつけ合うのも大事
「育児も家事も私に丸投げだし、子供のためとはいえ夫を立てるなんてムリ!」ってお思いの方もいるかもしれませんね。
そうしてイライラを抱えたまま数十年経つと、熟年離婚や家庭内別居など寂しい結末を迎えてしまう可能性も……
そもそも誰かに対してマイナスな気持ちを抱くのは、相手にどこかで期待をしている裏返しなんです。
「育児や家事ももっと手伝ってくれたらいいのに」と期待しているのならば、ちゃんと言葉で伝えましょう。
男性は案外「察する・感じる」ことに鈍感です。
「あなたにこういう風にしてもらえると嬉しい」と、やって欲しい事を伝えましょう。
そして時には夫の言い分にも耳を傾けて、二人が納得できる妥協ラインを持つことが大事です。
子供にとって一番良いのは、両親がお互いに尊敬しあっている事。
心からそういう気持ちを持てるように、普段から夫婦の時間・会話も大事にしたいですね。