妊娠は男性にとっては神秘そのもの。
妊娠すると、女性の心と体がどのように変化していくのかを詳しく知っている男性はあまりいないのが現実かもしれません。
そこで、妊娠初期から出産に至るまで、男性が愛する奥さんのために知っておくべきことを5つまとめてみました。
これさえ押さえておけば夫婦円満で育児を始められるはずです。
妊娠判明から母子手帳をもらうまで
通常、月経が来ないと妊娠検査薬等で検査をして、陽性と出ればめでたく妊娠が確認されるのですが、妊娠したことにうきうき気分ですぐに病院へ行っても、すぐには赤ちゃんがお腹の中にいるのか確認できない可能性が高いのはご存知ですか?
まず、月経終了後に検査薬で陽性と出ても、病院に行っても胎嚢という赤ちゃんが入っている袋しか見えない可能性が高いのです。しかもほんの数ミリという大きさです。
恐らく先生にはまた10日後~2週間後くらいに診察に来て下さいと言われるでしょう。
なぜかというと、妊娠初期は非常に不安定で、その胎嚢が無事に育って胎児が確認できるかどうかはまだまだ定かではないからです。
改めて、10日後~2週間後に病院へ行き、胎児の心臓の動きを確認できて初めて母子手帳が貰えるのです。
この10日から2週間の期間は女性にとってはとてもとても長く感じます。
妊娠したとはいえまだお腹が大きいわけではなく、悪阻もまだ始まっていない人も多くいると思います。そうすると、本当に無事に赤ちゃんがお腹の中で育ってくれているのか不安に感じてしまうのです。
実際に初期流産は妊娠全体の10~15%もの確率で起きると言われています。
胎児の心臓の音さえ聞こえればその確率は多少落ちると言われているので、第一関門は母子手帳をもらえるかどうかなのです。
この時期は、こんな気持ちの不安があることを十分に理解して、男性は女性を温かく見守ってあげて下さい。妊娠初期の初めの対応はとてもとても大事なのです。
悪阻について
悪阻と一言で言っても色々な症状があります。全く食べられない、特定のものが食べられない、大好きだった食べ物が全く受け付けない、逆に何か食べ続けてないと気持ち悪くなってしまう、とにかく眠い…などなど人によって症状は実に様々です。
妊娠して、赤ちゃんがお腹の中で育ち始め、急激に女性の体は変化していくのです。
このような様々な症状が出てくるのも決して不思議なことではありません。
男性はこの悪阻が理解できずに、よく「気持ちの持ちようだ!」とか「病気じゃないんだから」など言ってしまう人がいますが、これらはNGワードです。
急激な体の変化に頑張って適応しようとしている女性に対して失礼だからです。
女性の体調と気持ちに寄り添い、悪阻を一緒に乗り越えていけるように男性も頑張りましょう。
お腹が大きくなってから
安定期を迎え悪阻も少しずつおさまってきた頃、今度はお腹が大きくなり始めます。
お腹が大きくなるということは、妊娠している女性にとっては目に見えて赤ちゃんの成長を感じられるので嬉しい反面、体の負担はどんどん大きくなっていきます。
日常生活に支障をきたすことももちろんあります。
例えば、足の指の爪切りもお腹が大きいと中々切るのに苦労したり、足の靴下を履くのもとても大変になっていったりします。他にも、階段を下りるのはとても慎重に行かないと大きいお腹で足元が見えないので危ないですし、物を拾うのにも一苦労なのです。
もちろんお腹が大きくなって体重も増えるので疲れやすくなったり、腰痛にも悩まされたりします。料理するのだって一苦労なのです。
そんな女性の大きな身体の変化にしっかりと気付いて事細かなサポートをしてあげてください。きっとその優しさが女性の心には重く響くはずです。
出産が近づくまでの想い
出産が近づくにつれて、病院によってはバースプランというものを提出します。
出産のときは、誰が付き添う予定ですか、どのようなお産にしたいですか、立会出産は希望ですか、出産後のカンガルーケアを希望しますか…などなど色んなことを事細かに助産師さんや看護師さんと相談したり決めたりしていきます。
もちろん、女性一人で決められことではありませんし、そのような相談事には進んで耳を傾けて、ぜひ自分自身の意見も行ってあげてください。
そうすることで、出産するのは自分一人だけではないという心強い思いが芽生えるはずです。
また、こうしたバースプランを立てていくうちに、段々と出産が現実味を帯びてきます。
念願のわが子と対面できる嬉しさがある反面、出産に対する不安や出産後の育児の不安等が出やすいのもこの時期かもしれません。いわゆるマタニティブルーと言われているものです。
こんな時こそ、男性の出番です。身体と心の急激な変化に頑張って適応し、まだ見ぬわが子の出産に挑もうとしている女性をどうか労わってください。
この時期に頼もしい男性は、育メンになる可能性も大です。
旦那さんの思いやりや協力が必要不可欠なお産
いざ出産となるとき、計画分娩の場合を除き、それはいつどのようにやってくるかはわかりません。
突然の破水から始まるかもしれませんし、陣痛から始まるかもしれません。それが予定日より数週間早いことだって珍しくありませんし、予定日を大幅に超過する可能性だってあります。
女性はその時をただ待たなければなりません。その期間というのは本当に不安なものです。
そこで、男性に最後のお願いです。出産予定日前後1ヵ月だけでもせめてあまり予定を入れずに、女性といる時間を増やしてあげてください。
一人でいるときに破水したり陣痛が来たりするということほど不安なことはありません。
飲み会はいつでも出来ます。友人と買い物だっていつでも出来ます。でも出産は人生でそう何度もあることではないです。
せめてその数か月だけでもそばにいてあげられるようにして下さい。
そうした行動がどれだけ女性からの信頼を得るかは計り知れません。
そして、感動の出産の瞬間に居合わせられることが出来れば、男性自身もきっと今までにない感動を覚えるでしょう。一緒に頑張ってきた妊娠・出産の喜びを二人で分かち合ってください。