最初から自信に満ちた子どもはいません。あらゆる機会をとらえて、子どもに言葉を掛け、少しずつ育てていくしかありません。自信をなくしている子どもを励ますことは大事ですが、一番大切なのは、普段から子どもの自信を育てたあげることです。
ここでは、子どもの自信が湧いてくる5つの言葉を紹介します。
「ありがとう。助かったよ。」
床に落ちているゴミを拾ってゴミ箱に捨ててくれた。そんな簡単なことでも「ありがとう」の一言で子どもは自分のやっていることに自信を持ちます。
親に感謝されると、自分も家族の一員として役割を果たしていると感じるからです。だれかの助けになっていると気付くのは、子どもに嬉しいし、自信がつきます。子どもにはどんどんお礼を言いましょう。
「いい顔してるね」
親から見て何でもないことでも、子どもにとってはドキドキするような冒険だったり、全力を尽くしきった喜びに包まれていることがあります。
そういうときの子どもは、「我が子ながら生き生きして、いい表情だな」と親を納得させる顔をしています。そんな顔に出会ったら、すかさず褒めてあげましょう。表情を褒められた子どもは、自分が今輝いていることを実感します。
どんなときでも全力を出し切った時に「いい顔」になると知れば、得意なことにますます自信が湧いてくるはずです。
「おもしろいこと考えるなあ!」
子どもの発想はおおよそ”非現実的”で、実現できないことや、吹き出してしまうような発想がたくさんあります。しかし、頭ごなしに否定したり、間違いを正したりしないで下さい。
空想したり願ったりすることは、子どもに与えられた自由の一つです。夢や空想くらい、好きなだけ思い描いていいのです。親はそんな子どもの発想を無条件に楽しんでください。
「よく頑張ったね」
子どもは「頑張れ!」と追い立てられるより、「よく頑張ったね」と両手を広げて受け入れてもらった方が輝きは増します。結果ではなくそこまでの努力を評価してあげることが大切です。
お母さんの優しい言葉で緊張の糸がぷっつりと切れてしまって、甘えてくることがありますが、その甘えは大切です。抱きしめてねぎらいの言葉を掛けてあげましょう。
「きっとできると思ってたよ」
子どもが何かを始めた時、それを黙って見守ることは実は一番難しいことかもしれませんが、ときにはゆったりと子どもを信じてみて下さい。
不安に包まれた子どもにとって、一番心強いのは「大丈夫だよ」と、ニコニコ笑い、ゆったりと見守ってくれるお母さんやお父さんの存在です。
子どもの気持ちが一番落ち着くのは親の信頼を感じ取る時でしょう。
何かをやり遂げた後にこの言葉を掛けるだけで十分です。失敗した時も「きっとできると思うよ」と励ましてあげることで、信頼が伝わり子どもは落ち着いて再挑戦できます。