「トゥレット症候群」
この言葉を聞いたことがある方は、どれくらいいらっしゃるでしょうか。
まだまだ認知度が低く、このような症候群があるということを知っていただくことが必要です。
「トゥレット症候群」とは
まばたき・首を振るなどの単純チックの症状から始まり、咳払い・鼻ならしなどの音声チックの症状、さらに不謹慎な言葉を無意識に言ってしまう複雑チックの症状が出るようになります。
発達障害者支援法では「そのたの脳機能障害」に含まれています。
運動チック
「運動チック」には、まばたき・首振り・腕振り・白目をむくなどの症状があり、「複雑運動チック」になると臭いをかぐ・ジャンプ・たたく・人や物に触るなどの症状があります。
健常者には真似ができなほど激しく首を振ったり、座ったままジャンプなど無意識に繰り返してしまいます。
悪意をもってやっているのではなく、身体が勝手に動いてしまうのです。
音声チック
「音声チック」には、咳払い・動物の鳴き声のような声を出す・奇声を発するなどの症状が出てきます。「複雑音声チック」になると、卑猥な言葉や汚い言葉、不謹慎な言葉などを無意識に口にしてしまう汚言症のような症状が出るようになったり、他の人が言った言葉を繰り返し発言したりするようになります。
特異的な複数音声チックとしては、社会的に受容し難い、通常は卑劣な音、単語、句を不随意的に発してしまう、他人が口にした最後の音、単語、句あるいは周囲の音を繰り返す、自分自身の発した最後の音、単語、句を繰り返す、といったことが挙げられます。
「チック」ち「トゥレット症候群」
4週間以上1年未満続くものを「一過性チック」といい、1年以上続くものを「慢性チック」といいます。
ほとんどが運動チックや音声チックが単一で生じますが、「トゥレック症候群」の場合、両方が現れ、1年以上続くものをいいます。
「脳の機能の違い」によるもので親のしつけや対応によるものではありません。
どうしたらいい??
「トゥレット症候群」は、まだまだ学校や社会で知られていません。
このような症候群があることを知っていただくことが先決です。
故意に出しているのではありません。無理に止めさせようとしないでください。
「じっとしろ!!」「静かにしろ!!」「黙ってなさい」と怒鳴ったり、要求したりすると、緊張してストレスになり、ひどくなることもあります。
周りが気にしないことが大切です(神経質になると逆効果です)
自然体になり(慣れて)、付き合ってください!