ハーフエタニティーリングの選び方。耐久性のチェックポイント5つ

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指を美しく見せてくれるハーフエタニティーリング。毎日身につける結婚指輪としても人気ですが、おでかけ用のファッションリングとは違い、気になるのは耐久性ですよね。デザインと耐久性とのバランスの見極めに、きっと役立つ5つのポイントをまとめました。



まずは地金! プラチナとホワイトゴールド

両方とも粘り気のある金属なので、強度を増すために他の金属を混ぜています。プラチナ900の場合で純度90パーセント、K18ホワイトゴールドは75パーセントまで純度を下げてあるそうです。

このため、ホワイトゴールドの方が強度は強いと言われます。また、コストの面でもプラチナよりもホワイトゴールドの方に利があります。

ただしホワイトゴールドは、黄みを消すためにロジウムという金属でコーティングされています。時がたってこれが剥がれてくると、黄色っぽい色に変わってしまいます。(お直しによりリカバーすることはできます。)

多少強度は弱まるとしても、銀色にこだわりたい方は、プラチナを選んだほうが無難でしょう。ただし、銀色の結婚指輪にこだわりるのは、日本人だけかもしれません。海外では金色の指輪を左手薬指になさっている方も多いですね。

また、プラチナの場合も、混ぜる金属の種類や割合によって強度を増すことができます。その場合は、純度85%ならPt850などのように、同じプラチナでも表記が変わってきます。

石留め方法 共有爪留めとは?

華奢で繊細な印象なので、細めのリングがお好みの方にはおすすめのセッティングです。表面から見える金属が少なく、ダイヤモンドの存在感はばっちりです。

ただし、留め金の数が少なく、左右の石を同時に留めてあるので、一箇所が緩んでしまうと、二つの石が同時に落石する恐れがあります。修理の際にも、一箇所いじると左右の石が動いてしまうので、注意が必要になります。

石留め方法 四点爪留めとは?

こちらは一粒の石を4つの爪で支えるタイプですので、仮に1箇所が緩んでも残りの3箇所で支えられます。また、左右の石と爪を共有していないので、落石が左右の石に及ぶとこはなく、一箇所で済みます。先に述べた共有爪タイプよりも強度は増すと言えるでしょう。

ただし、見た目は多少ゴツゴツした印象にはなります。好みの問題ですので、むしろしっかりした造りで重厚感が増す、との捉え方もできますね!

石留め方法 チャネルセッティング(レール留め)とは?

こちらの画像は、ティファニーのダイヤモンド ウェディング バンドリング。プラチナにラウンド ブリリアント カットのダイヤモンドが施された、代表的なチャネルセッティングのハーフエタニティーリングです。

上下のレールで石を抑えてありますので、落石に対する強度は増します。ただし、地金の存在感ははっきり出ますので、磨耗による色の変化や艶感の減退などは、免れません。メンテナンスしながら着けることになるのは、前述の爪留めのタイプとかわりありませんね。

特殊鍛造ってどんなもの?

ショップなどで、勧められる「特殊鍛造(たんぞう)」のリングとは一体何なのでしょう?

型に、溶けた金属を流し込んで作るのが鋳造(ちゅうぞう)。それをさらに叩くなどして圧力を加えて圧縮するのが鍛造といわれる行程です。金属結晶間の隙間をぎゅっと押しつぶしてなくすということのようです。

この行程により、金属の強度が増すと言われています。「特殊」などといわれていると、いかにも目新しいもののように感じますが、ジュエリー作りの職人さんによると、結婚指輪など長くつかわれるのジュエリー作りの行程としては、昔からあるごく一般的なものだそうです。

http://ito-kikinzoku.sakura.ne.jp/diary/?p=2989

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