妊娠期から、身体が痒くて痒くて我慢ならないことありませんか?
ホルモンバランスの崩れによって、乾燥しやすいですが、ただの乾燥じゃないかもしれません。
「妊娠性皮膚掻痒症(にんしんせいひふそうようしょう)」って知っていますか?
妊娠期の痒みの原因・症状などまとめてみました。
症状
妊娠前は、乾燥肌でもなかった人でも、妊娠のホルモンの影響で、皮膚が乾燥しカサカサしたり、粉をふくなどの症状が出ます。全身がムズムズと刺すような、強い痒みを伴います。
乾燥 が進むと、かゆみも強くなってきます。この症状は、妊婦さんの2~3%に認められるといわれてます。
分娩後にはかゆみが治まるケースがほとんどのようですが、かゆみに耐えられず掻き壊してしまうと、発疹や、色素沈着などを生じる恐れがあるため、掻き壊さないことが大切です。
類似した症状として、「妊娠性痒疹」や「PUPPP」がありますが、こちらは痒みだけでなく比較的広範囲に赤い湿疹が現れるようです。
http://www.skincare-univ.com/article/001109/
原因
妊娠により、ホルモンバランスの乱れが原因とされています。
妊娠に伴い、女性ホルモンの分泌増加に対して、男性ホルモンが低下することにより、乾燥しやすい状態となるようです。
また、妊娠のホルモンバランスの乱れが原因ではなく、特定の病気が潜んでいる場合もあります。
慢性腎不全、肝疾患、糖尿病、甲状腺疾患、悪性リンパ腫、精神神経疾患などが原因となります。
ケア・治療法
痒みなので、皮膚科を受診するのが良いと思いますが、妊娠してることをきちんと伝え、胎児への影響に配慮した薬を処方してもらいましょう。
処方薬の他に、痒みが収まらない場合、アイスノンなどで、冷すと痒みが軽減されるようです。
対策
乾燥が原因となるので、肌の乾燥対策をきっちりするのが良いでしょう。
冬場など、乾燥の激しい時期は、室内を加湿し、保湿ケアしましょう。
妊娠性皮膚掻痒症は、痒みから掻き壊すことで悪化してしまいます。
掻き壊した結果、肌にぶつぶつの発疹が現れたり、色素沈着してしまうこともあり、痒みが増し悪化してしまいます。
妊娠中、薬による胎児への影響が心配になりますが、妊婦さんでも使用可能な、痒みを抑える薬はあるようです。
痒みから掻き壊して、肌にあとが残ったり、痒みで寝不足になったり、ストレスを抱えるより、早目に医師に相談し、薬を処方してもらったほうが良いでしょう。
出産後、多くは痒みの症状はなくなるとされていますが、無理に我慢せず、医師に相談しましょう。
胎児への影響
胎児への影響はないとされています。
妊娠中は、疲れやストレスは厳禁。かゆみによる睡眠不足などになっては大変です。
痒みが強い場合は、無理せず皮膚科を受診しましょう。