赤ちゃんの体にあらわれた発疹には、一体何が原因になっているのでしょうか？
考えられる病気や、お世話のポイントをまとめてみました。
赤ちゃんの発疹が早く改善するように、ポイントを押さえてケアしてあげましょう。
突発性発疹
生後6ヶ月から1歳前後の乳幼児に多く発症する病気です。
この突発性発疹が生まれて始めてかかる病気という赤ちゃんも少なくありません。
38度～39度の高熱が3・4日間続きます。高熱の割には赤ちゃんの機嫌もよく食欲もあります。
高かった熱が下がりかけたときに、赤い発疹が体中にあらわれるのが特徴です。
この発疹があらわれた事により、初めて突発性発疹だったということがわかります。
この発疹に痛みや痒みはなく、2・3日もすればあとも残らずに消えていきます。
麻しん・風しん
麻しんは極めて感染力の強いウイルスが原因の感染症です。
高熱・鼻水・せき・くしゃみなど風邪のような症状が3・4日続いた後に口の中に白い発疹ができます。
その後3・4日かけて発疹は全身に広がっていきます。広がる間はその他の症状も悪化していきます。
麻しんに対し、風しんは発熱こそ高くはありませんが、発熱と同時に発疹があらわれ全身に広がります。こちらは3・4日ほどで治まっていきます。
水ぼうそう
水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することでかかる病気です。
小さな赤い発疹が顔にあらわれて、1日のうちに全身へと広がっていきます。
かなり強いかゆみを伴いますが2・3日で枯れていき、かさぶたになって治っていきます。
発疹が出てから完治までに約10日ほどかかります。
発熱はほとんどなく、出ても微熱程度で治まります。
手足口病
夏から秋ごろに流行る病気です。手のひら、足の裏、口の中などに赤い発疹や水疱ができ膿んでいきます。痛みも伴う発疹なので、食欲がなくなったり体調不良を起こしやすくなります。
とくに治療をしなくても口の中の発疹は3・4日のうちに症状は治まっていきます。
手足の発疹も1週間前後で消えていきます。
口の中の発疹で痛みがあるので、食事や飲み物は刺激が少ないものにしましょう。
発疹が出たときのお世話のポイント
発疹は、重症化する病気の症状という場合があります。
赤ちゃんの体に発疹ができたら、早めに小児科を受診することをおすすめします。
痒みの伴う発疹はかきむしる事により、悪化したりとびひの原因になります。手足のつめを短く切り角がないように、やすりなどで丁寧にケアしておく必要があります。
痒みがある場合は、冷たいタオルでトントンと優しくたたき緩和させましょう。
兄弟がいる場合は、感染してしまう可能性もあります。お風呂は別々に入るようにして使用するタオルも分けておくようにしましょう。
患部を清潔に保ち、なるべく発疹は触らないようにして悪化しないように心がけましょう。
