出産は母子ともに大きな変化が起きるとき。多くは無事に乗り越えられますが、新しい世界になじめなかったり、何らかの問題を抱えてくる赤ちゃんもいます。この時赤ちゃんだけ違う病院に搬送されることもあります。突然のことでご両親は驚きと悲しみ、罪悪感に苛まれます。産後の母親は動けない中、父親だけで搬送先に行かなくてはいけません。頭が真っ白になるところですが、後々困ることにならないよう、搬送先で確認しておかなくてはならないことをまとめました。
まずは赤ちゃんに何が起きているのか
搬送しなければならないということは、その産院では詳しく分からないか、早急の対応が必要であるということ。そのため、説明もろくに受けられず搬送される場合があります。多くの病院では赤ちゃんの検査や処置をした後、部屋に呼ばれて説明を受けます。それまでの分娩の付き添いや移動、長時間の待機で疲労困憊のところに専門的な言葉で説明されても大抵の人はほとんど理解できないでしょう。準備できるようなら筆記用具や録音機器を持参して、後で再確認できるようにしておきましょう。可能なら資料をもらったり、説明を書いてもらったりしてもよいと思います。
入院手続きの仕方
平日の日中であれば病院につけば手続きの方法を教えてもらい、スムーズに行えるものですが、出産は夜間や休日であることも多いもの。その際、その場では手続きが行えず平日の日中に再度来なくてはなりません。仕事が休めず、母親が退院するまで行けなかったり、祖父母に頼まなくてはならないこともあります。赤ちゃんの治療の妨げにならないよう、いつまでにどういった手続きが必要なのか確認しておかなければなりません。
面会の制限
病院によってまちまちなのが、面会の仕方。何時から何時まで面会可能なのか、両親以外で誰が面会できるのか。面会する際の事前連絡は必要なのか。通常両親と祖父母はOKですが、祖父母のみ時間制限があったり、父親佳母親が一緒でないとダメなところもあります。兄弟に関しては年齢制限を設けているところもあるので、家族構成を考えて聞いておくことが必要です。友人はダメなことが多く、窓越し面会が可能なのか、それもできないのかも確認してみましょう。母親の退院日や外出の可否が分かっていれば、先方に伝えておくと面会がスムーズにいくことが多いです。
搾乳に関して
出産した後の母親からは赤ちゃんがいる、いないにかかわらず母乳が出てきます。病院によっては搾乳を持ってきてもらい、赤ちゃんに投与することも可能なので持参方法(多くは冷凍してから持参)や郵送の可否などを聞いておくとよいでしょう。
面談₍状態説明₎の日時と方法
多くの病院は、面会時に毎回状態説明をするのではなく、決められた曜日や時間にまとめて説明することが多いです。その際にも両親揃っていないとダメとか、祖父母も説明を受けられるのかとか、医療関係者が身近にいる場合に同伴が可能なのかとかは病院によって異なります。しっかりと説明を受けられる人を確認し、日程調整が難しい場合、他に面談を受けられる方法があるのかなどを聞いておきましょう。プライバシー保護のため電話での説明は基本的に受けられません。