SIDS(乳幼児突然死症候群)とは、健康な赤ちゃんが何の前触れもなく、睡眠から覚めずに亡くなってしまうことを言います。
生後6ヶ月以内に多く発生すると言われています。
原因はまだはっきりとはわかっていませんが、SIDSを防ぐために効果的な5つの方法があります。
赤ちゃんをあおむけで寝かせよう
赤ちゃんをうつ伏せで寝かせるとSIDSの発生頻度が上がると言われています。
また、海外ではあおむけ寝を推奨した結果、SIDSの発生が抑えられたという研究結果が出ています。
あおむけに寝かせているからSIDSが起こらないというわけではありませんが、医学的な理由でうつ伏せ寝を進められている場合以外は赤ちゃんをあおむけで寝かせるようにしましょう。
タバコを吸わない
両親の喫煙がSIDSのリスクを高めるということはよく知られています。
タバコに含まれる成分が、赤ちゃんの呼吸中枢に影響を与えるのではないかと考えられています。
妊娠中の喫煙もSIDSのリスク要因と言われていますので、妊娠がわかってから子育て期間中は禁煙をおすすめします。
なるべく母乳で育てる
母乳で育った子の方が、ミルクで育つ子よりもSIDSの発生頻度が低いというデータがあります。
母乳の方が授乳間隔も短くなり、母児の関わりが密接になりやすいからではないかと言われています。
母乳を与えることで免疫力が高まり、SIDS以外の病気にもかかりにくくなります。
可能な限り母乳育児を目指してみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんを温めすぎないように
赤ちゃんを温めすぎると深く眠ってしまい、眠りから覚めずに亡くなってしまうことがあります。
睡眠時に汗をかいていないか時々確認するなどして、くつした、帽子、毛布などで赤ちゃんを温めすぎないように気をつけましょう。
赤ちゃんをひとりにしない
赤ちゃんを一人で寝室でねかせたり、寝ている赤ちゃんをおいて買い物に出かけたりしないようにしましょう。
何かあった時にすぐに気がつく距離にいることで、不測の事態にも対応しやすくなります。
赤ちゃんが寝ている時には時々様子をみてあげましょう。
SIDSを防ぐための方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
SIDSの発生件数は20年前には年間約500件でしたが、これらの対策をすることで、現在では年間約150件まで減少しました。
できる限りの予防をしながら、赤ちゃんの可愛い時期をたっぷり楽しみたいですね。