こんなにたくさん!!何本打つんだ?最近の予防接種

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子どもを出産したら、まず考えなければならない事の1つに予防接種があります。ここ数年の間に予防接種の数はとても増えました。スケジュールを組むのに悩んでいるお父さん、お母さんの為に、子ども、特に赤ちゃんの予防接種内容をご紹介したいと思います

予防接種の分類 生ワクチン

生ワクチンとは生きた細菌やウイルスを弱毒化させそれを体内に入れることで抵抗力(免疫)を得る物です。
現在使用されている生ワクチンは、BCG、麻疹・風疹混合ワクチン(MR)、水痘ワクチン、おたふく風邪ワクチン、ロタウイルスワクチンです。生ワクチンを接種した場合、次の予防接種まで4週間以上あける必要があります。

予防接種の分類 不活化ワクチン

不活化ワクチンとは、細菌やウイルスを殺し抵抗力(免疫)を付ける為に必要な成分を取り出した毒性のないものです。
現在使用されている不活化ワクチンは、3種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、日本脳炎ワクチン、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、インフルエンザワクチン、不活化ポリオワクチン等です。
不活化ワクチンを接種した場合、次の予防接種まで1週間以上あける必要があります。

結局のところ、どれから打ち始めたらいいの??

予防接種には始められる月齢がそれぞれ決まっています。ですから、早く始められるものからどんどん接種していく方がスケジュールが組みやすいです。
まずは生後2ヶ月から接種できる、B型肝炎、ロタウイルス、ヒブ、肺炎球菌の中から接種していきましょう。

同時接種ってどうなの?

スケジュールで悩むお父さん、お母さんが次に悩むのが「同時接種」ではないでしょうか?ただでさえ小さな赤ちゃんに痛い思いをさせなければならいのに、何本も注射をするなんて・・・。複数本接種して、副作用は大丈夫なの?など、不安を感じるのは当然です。
ただ、先でも述べたように近年増えてきている子どもの予防接種。親の不安をよそに同時接種をしないとすべての予防接種が終わらない、と言う現実もあります。しかし同時接種は小児科学会では推奨されていますし、副作用のリスクを心配するよりも、接種をせずその病気にかかってしまう事の方がはるかに怖いことだと思いませんか?

スケジュールを組む際の注意点

スケジュールを組む際注意してほしいワクチンがロタウイルスワクチンです。このワクチンは初回を遅くとも生後14週6日までに接種しておく必要があります。これを過ぎてしまうと接種できなくなる可能性もあるので注意してください。
何事もなく予定通りに接種できることが望ましいですが、そうもいかないのが子どもです。風邪を引いたり熱を出したりしてスケジュール通りに行かない事は珍しくありません。そういった場合は焦ったり悩んだりすることなく、かかりつけ医に相談してスケジュールを組みなおしましょう。

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