そろそろ赤ちゃんがほしい!そう思って「妊活」してきたけどなかなか妊娠しない。もしかして不妊なのかな?そんな不安をもつカップルも多いのではないでしょうか。治療に踏み出す前に知っておきたいことをご紹介します。
まずは知っておきたい「女性の体」について
妊娠を望むなら自分の月経周期を知っておくこと!
ここでは女性ホルモンの働きと月経周期、基礎体温にふれたいと思います。
体のいろいろな臓器や器官に働きかけ、機能を調節する働きがホルモンにはあります。毎月訪れる月経も、脳から分泌されるいくつかのホルモンを通じて、卵巣や子宮に定期的に指令が出されることにより起こります。女性が妊娠できるのは1ヶ月のうちわずか数日、排卵日の前後だけです。自分の月経周期は必ず把握しておきましょう。
《排卵は月経周期の中頃》
28日周期の場合、14日目に排卵されると予測ができます。この前後がもっとも妊娠の確立が高い時期です。卵子の寿命は12~36時間といわれています。その間に精子と出会うことが重要。
《自分の月経周期や排卵日を知るには基礎体温が大事》
基礎体温は安静時の体温で、朝目覚めたときに口の中に婦人体温計をいれ、測定した体温のことをいいます。体温変化によりいつ排卵があったかを推測できます。
それでも妊娠しない・・・原因を知ることからはじめよう
まずは知りたい「不妊」の定義って?
日本では「避妊をしないで、2年以内に妊娠しない場合」を不妊と定義しています。妊娠にいたるには「排卵」「受精」「着床」という3つのプロセスがありますが、このどこかの段階に問題があると、妊娠しにくくなります。
男女別不妊の原因は?
妊娠しないと、どうしても自分(女性)に原因があると考えがちです。世界保健機関(WHO)の調査によると、不妊の原因は女性にある場合が41%となっていますが、そのほかに男性のみ、男女両方に原因がある場合もあります。
女性によくある赴任の原因は?
・排卵に関係するホルモン分泌などにトラブルがあり、卵胞が育たない、排卵が起こらないなど
・卵子や精子、受精卵の通り道である卵管がふさがり、精子や卵子に到達できないなど
・子宮内に筋腫などの障害物が合ったり、子宮の働きに問題があるため受精卵が着床できない
・頚官や頚官粘液分泌に問題が当て、精子が頚官を通って子宮に入れないなど
このようなことが考えられます。
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO85396890X00C15A4L83000/
意を決して!不妊の検査をしたいけどなにからすればいいの?
不妊の原因は人それぞれ。まずはその原因を知るための検査が必要です。女性が受ける検査の多くは月経周期にあわせて行われます。また、基礎体温表は不妊治療の参考資料として重要です。診察を受けるときに持参するようにしましょう。
ここでは月経周期に合わせて行う主な検査をご紹介します。
《月経開始から3~10日目》
・ホルモン測定(月経周期3日目前後)
卵胞を成熟させるホルモンや、排卵を促進するホルモンの分泌量などを測定。
・子宮卵管造影(月経終了後)
X線造影検査により、子宮や卵管の形、通過性を調べます。
《月経開始から12~15日目》
・頚管粘液検査
精子が頚管を通りやすくするための粘液の量などを検査します。
・経膣超音波卵胞計測
超音波を膣内から卵巣に当てて卵胞の発育状態を検査します。
《月経開始から20~22日目》
・子宮内膜組織診断
子宮内膜の着床準備状態を診断します。
他にも月経周期に関係なく行える検査もあります。検査は一度で終わり、というわけではなく何度かにわたって必要な検査を行うことで原因を突きとめていきます。
http://apital.asahi.com/article/ninkatsu/2015040900023.html
不妊の原因は男性にある場合も?パートナーと乗り越えたい不妊の壁
不妊について考えるとき、女性だけで考えるのではなくパートナーと一緒に協力して原因を調べる必要があります。
男性に見られる不妊原因の多くは、精子をつくる機能の障害にあるといわれています。
《主な男性不妊の原因》
・精路通過障害
・造精機能障害
・副性器障害
・射精障害
原因がどこにあるか、問診や精液検査を行って調べます。
http://ddnavi.com/news/233031/
不妊治療を決意したら・・・
不妊治療の初めの一歩はタイミング療法
不妊治療では、さまざまな検査で不妊の原因を探りながら、基本的な治療から段階的に進めていきます。その初めの一歩が「タイミング療法」で意志が経膣超音波で卵胞を測定したり、頚管粘液検査などで排卵時期を予測し、夫婦生活の時期を指導するものです。
タイミング療法で妊娠しなかった場合には
・人工授精
・排卵誘発剤による治療
・体外受精
など、不妊の原因や年齢、いままでの治療の敬意などを鑑みながら担当医と相談して進めるのが一般的です。
不妊の原因は人それぞれであり、自分に最適な治療法を選択することが大切です。
http://ninkatsuouen.jp/funin/method.php