親子で一緒に料理を作ったり、食事を食べることばかりが「食育」ではありません。「食育」とは、文字どおり、「食」についての関心や知識を「育む」こと。食育アドバイザーが、子どもの「食」に対する興味を引きだす、おすすめの絵本を紹介します!
しろくまちゃんのほっとけーき
わかやまけん作
0歳から
初版:1972年10月 こぐま社
しろくまちゃんが、ホットケーキを作る過程が、分かりやすく描かれています。
この絵本によって、ホットケーキに必要な材料と、調理道具が自然に覚えてしまうほど。
「ぼったん」「どろどろ」「ぴちぴちぴち」…
ホットケーキが焼けていく様子が、擬音語でリズムよく、絵と一緒に描かれていて、子どもたちも、つい引き込まれます。
食べた後はちゃんと片づけて、食器を洗うしろくまちゃん。
「食べる」ことのすべての流れが凝縮した1冊と言えるでしょう。
興味深く、料理を作る楽しさが学べる絵本です。
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ぐりとぐら
文:なかがわりえこ/絵:おおむらゆりこ
3歳から
初版:1967年1月 福音館書店
大きな卵を見つけたぐりとぐら。二人で、カステラを作ります。その甘い香りに、森じゅうの動物たちが集まってきて、皆でカステラを頬張ります。
この絵本の良いところは、何と言っても、甘い香りが漂ってきそうなこと。
「食」と「美味しい香り」を結びつける、子供に大人気の絵本です。
はらぺこあおむし
エリック・カール作
4歳から
初版:1976年5月 偕成社
あおむしが毎日色々なものを食べて、最後には、きれいな蝶々に変身する絵本。
「ご飯を食べて大きくなる」という、「食」が成長に必要なことを、自然に学べます。
また、食べ過ぎた時、あおむしはお腹が痛くなってしまいます。
適量の大切さも、同時に知ることができる、優れた食育の本と言えるでしょう。
世界中で愛されている、ベストセラーのしかけ絵本です!
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くだもの
平山和子作
2歳から
初版:1981年10月 福音館書店
すいか、もも、ぶどう、りんごなど子どもに親しみのある果物が、本物そっくりに鮮やかに描かれています。
丸ごとの果物が、皮を剥いて、カットして出されます。
食べるときに、皮をむくことや、食べやすい大きさに切ることなど、大人にとって当たり前のことが、ごく自然に表現されています。
「はい、どうぞ」
果物を差し出すときの、美しい日本語。
シンプルな食育の原点ともいえるような絵本です。
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14ひきのあさごはん
いわむらかずお作
2歳から
初版:1983年7月 童心社
14匹シリーズの中でも人気No.1の絵本。
野イチゴ、どんぐりパン、きのこスープ…
14匹のねずみたちが、朝起きて、皆で朝ご飯を用意します。
野イチゴを摘みに行くねずみ、どんぐりパンを作るねずみ、きのこスープを作るねずみ…
自ずと担当に分かれて、協力して、朝ご飯の支度をします。
最後に14匹、皆で食卓を囲み、楽しい朝食の時間。
朝ご飯の大切さ、お手伝いの面白さ、皆で用意した食事を、一緒に食べる楽しさが学べる、とてもすばらしい一冊です。
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