子供の足が危ない!間違っていませんか?お子さんの靴選び

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お子さんの靴、どうやって選んでますか? 生まれてすぐは歩くことすらできなかった足。歩き始めて間もないころの足はまだまだ発展途上。 すぐ大きくなるから大き目!ちょっと歩きにくそうだけどかわいいし…なんていう理由でお子さんの靴を選んでないですか? そんなお子さんの靴選びについてまとめてみました。



足を知る

足は大小28個の骨、筋肉、靭帯、血管、神経等からできてきます。
生まれたばかりの赤ちゃんの足は軟骨でできているので立つこともできません。しっかりとした骨格が形成され、大人と同じような骨になるには16~17年の長い年月がかかります。
つまり、まだまだ成長段階にある子供の足を守る靴は、骨や筋肉の正しい発達に大きな影響を及ぼすものなのです。

子供の足が危ない!

小学生になっても、土踏まずがほとんどない子。大人の女性のように、外反母趾が悩みの小学生。足のトラブルを抱える子供がいま着実に増えています。
靴は成長発達を助けるものではありませんが、サイズや形が合わない靴を履き続けることで姿勢に影響が出たり、正しい運動を続けることができなくなるなど、その成長を阻害するものであってはいけません。

靴選びのポイント

すぐれた性能を持つ靴でもサイズが合っていないと、その効果を発揮できません。骨が柔らかく変形しやすい状態の子供の足のために、正しい靴を選びましょう。
①つま先部分が広く、指が靴の中で自由に動くもの
幼児期に指を十分に動かしていないと、指の腱や筋肉、ふくらはぎの筋肉が正しく発達しないままになり、転びやすい、歩くとすぐ疲れるといったことにつながってきます。

②かかとのまわりがしっかりしているもの
かかとの骨がしっかり成長しないと、足の変形、O脚、X脚、偏平足などの原因となったりします。

③靴底が指の付け根部分でしっかり曲がるもの
硬い靴底は前に進むためのけり出しがうまくできません。

④甲の部分が足にしっかりフィットしているもの
紐やテープでしっかり固定することでより自然な歩行につながります。

成長段階における靴選び

生まれたばかりの状態から少しずつ手足を動かし、ハイハイを始め、やがて立って歩くというように、運動行動はどんどん変化します。
子供の足の成長は早く、特に3歳くらいまでは非常に早くなっています。1~2歳半頃までは半年で約1㎝、それ以降は半年で約0.5㎝のペースで大きくなります。すぐ大きくなるからと大きなサイズの靴を選びがちですが、足への負担を考えると足にフィットする靴を選びたいところです。

○よちよち歩きのころ
骨の正常な発達、つまずき防止に重点をおいた靴選びをしましょう。デザインは柔らかい関節を保護するために、足首のくびれまで深さがあること、かかと部分も補強されたものがいいです。サイズは靴をはいてかかとを合わせ、指先に7~10ミリ程度ゆとりがあるのが適当です。

○とことこ歩きのころ
時期には個人差がありますが、1歳から2歳にかけて歩き方が変わってきます。とことこ歩きになると、運動量も増え、汗をかきやすくなるため、通気性、吸湿性の良い素材を選びます。デザインはきちんとフィットして脱げにくいものにします。サイズはつま先に7~10ミリのゆとりが理想です。

○走り出したら
2歳すぎには走る姿も見られるようになります。自分でやってみたい時期でもありますから、自分で脱着しやすいものがいいでしょう。しっかり履けているかのチェックを忘れずにしてあげてください。

靴のフィッティング

靴を購入する際は必ず試着をしましょう。
フィッティングのチェックポイントは
≪立った状態でチェック!≫
 ○つま先に10ミリ程度ゆとりがあり、指が自由に動くか
 ○足の周りはきつすぎないか、余裕がありすぎないか
 ○かかとがフィットしているか
 ○甲全体がフィットしているか

≪歩いているところをチェック!≫
 ○歩き方が不自然ではないか
 ○かかとがフィットしているか
 ○痛いところがないか

いかがでしたか?大人が想像する以上に柔らかい子供の足。サイズが合っていると思っていても、足を見てみると爪が変形していたという経験を持つママもいるのではないでしょうか。小さなお子さんほど、痛みや窮屈ということを訴えることができませんし、サイズもどんどん変化していきます。数か月に1回はサイズが合っているかチェックしてあげたいですね。

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