赤ちゃんのVPD死を防ごう。任意接種は受けなくてもいい?

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毎年多くの赤ちゃんが、VPD(ワクチンで予防できる病気)にかかり、最悪の場合は死亡しています。予防策があるのに、知識がないせいで我が子を失ってしまうのは、悲劇です。ここでは、任意接種で予防できる感染症についてお話します。



任意接種で予防できる感染症

2015年現在、任意予防接種の対象になっている感染症は次の通り。
・B型肝炎
・ロタウイルス
・おたふくかぜ
・A型肝炎
・破傷風トキソイド
・髄膜炎菌
・黄熱
・狂犬病
・成人用ジフテリアトキソイド

このうち、赤ちゃんに関係があるのは、B型肝炎・ロタウイルス・おたふくかぜの3つです。
予防接種は、受けるも受けないも親しだい。
とくに任意接種のものは、定期接種のものより受ける必要性が低いと思われがちです。

実際は、これらの病気も重篤な合併症をおこしたり、生涯にわたって後遺症を残したりしています。
予防接種さえ受けていれば・・・と後悔することのないよう、B型肝炎・ロタウイルス・おたふくかぜの予防接種についても知っておきましょう。

http://www.nih.go.jp/niid/images/vaccine/schedule/2015/JP20150518.gif

B型肝炎

B型肝炎にかかると、黄疸があらわれ、疲れやすくなります。
3歳までに感染すると慢性化しやすく、肝硬変になる可能性が高くなります。

妊婦さんがB型肝炎の保菌者である場合は、出産時に赤ちゃんに感染しやすいので、赤ちゃんにB型肝炎ワクチンを接種して感染を予防します。
この予防接種は健康保険の対象になります。

母子感染以外では、汗やよだれ・血液・涙などを介してうつります。
感染していても自覚症状がない人も多いので、知らぬ間に他の人と接触し、感染させます。
うつされた方は、原因も分からないまま発症してしまうことになります。

B型肝炎の有効な予防法はワクチンの接種のみです。
赤ちゃんが生後2か月になったら、1回目のB型肝炎ワクチンを受けることをおすすめします。

ロタウイルス感染症

ロタウイルス感染症(ロタウイルス胃腸炎)は、保育所や幼稚園で流行しやすく、ほとんどの子どもが就学前に感染すると言われる、感染力の強い病気です。

赤ちゃんが感染すると、下痢や嘔吐が続き、悪化すると脱水症状やけいれんが見られるようになり、脳炎・心筋炎・急性腎不全などを起こし、死んでしまうこともあります。

ロタウイルスワクチンは、24週目までに2回接種する1価と、生後32週までに3回接種する5価の2種類があります。
1価・5価とも、生後14週6日までに1回目を接種します。
接種後、腸重積症になることがあるので、腹痛・血便・嘔吐などの症状が出たら、すぐに病院に行ってください。

おたふくかぜ

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ママ同士が「もうかかった?」と会話するくらい小さな子どもにはありふれた感染症です。
普通は、ちょっと熱が出てほっぺがはれて、ご飯が食べにくくなるけど、そのうち治る、という軽症ですむ場合が多いです。

比較的軽いイメージの病気ですが、合併症は深刻です。
例年1年間に700人ほどが難聴、30人くらいが脳炎になっています。
また、50人に1人の割合で無菌性髄膜炎を併発しています。

おたふくかぜは予防接種で防ぐことができる感染症です。
1歳と6歳の誕生日の頃に、2回受けるのが理想です。
まれに無菌性髄膜炎や脳炎といった副反応が見られることがありますが、ワクチンを受けなかった場合と比べて確率は低く、重症化することもありません。

親として責任を持って予防接種を受けさせよう

現在、はしかやポリオなどの子がほとんどいないのは、予防接種のお蔭です。
例えば、百日咳の場合。
予防接種開始前は10万人の感染者がいて、1割程度が死亡する病気でした。
予防接種が開始され20年で、感染者は年間300人以内に減少。
その後一時中断や開始年齢の引き上げにより、再び感染者が増加し、年間約13,000人に達してしまいました。

日本は、世界レベルでみると予防接種に関して、とても慎重で遅れています。
「任意」だからという理由だけで、軽く考えたり、敬遠したりせず、赤ちゃんのためにきちんと知識を持って接種するかどうかの判断をしてあげたいですね。

http://www.biken.or.jp/special/03/index03.html

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