気になる帝王切開の費用と高額療養費制度

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帝王切開は、誰でも選択できる出産方法でしょうか。そして一番気になる費用についてはいくらくらいなのでしょう。

今では5人に1人が帝王切開で出産されているといわれています。自然分娩と思っていたらまさかの帝王切開!という方へ帝王切開でかかる費用についてまとめてみました。



帝王切開は誰でも選択できる?

出産の2割が帝王切開と言われていますが、帝王切開は自分の意志で選択できる処置ではありません。
“陣痛がイヤだから”という理由では、もちろんダメです。

母子いずれか、もしくは共に自然分娩が難しいと医師が判断した場合に帝王切開が可能になります。
例えばママ側が前置胎盤,子宮破裂,重症妊娠高血圧症候群などだった場合、そして赤ちゃん側が切迫早産や多胎だった時に可能な選択です。

そして、一度目の出産で帝王切開となった場合には、二度目の出産時にも帝王切開が標準となっています。

帝王切開の費用の相場は?

帝王切開でも、入院日数や使用される薬、入院する室料などで費用が変わってきます。
通常の出産だと、保険適用外ですが帝王切開の場合は一部保険適用があります。

・手術費用や陣痛促進剤などの保険適応分 おおよそ20万円
・分娩料や新生児管理料などの保険適応外 おおよそ35万円
・その他入院する部屋の差額室料など   プラス数万円

上記の例では、帝王切開での出産費用はおよそ60万ほどになります。
自然分娩とさほど変わらないため、驚く方も多いのではないでしょうか。

また、帝王切開手術費用についてはどこも同じです。
緊急帝王切開・選択帝王切開ともに221,600円(前置胎盤を合併する場合又は32週未満の早産の場合は245,200円)となります。

帝王切開で出産費用が黒字に?

まさかの出産費用が黒字!!驚かれますよね。
ですが実際に、出産費用が黒字になるケースがあります。

医療費が高額になった場合に申請できる「高額療養費制度」や「家族療養費付加金」「出産育児一時金」、自身の加入する「医療保険」などを申請することで、出産費用が黒字になったという方もいらっしゃると思います。

高額療養費制度

高額療養費制度とは、一カ月にかかった医療費が自己負担限度額を超えて高額になった場合に、後で払い戻しされる制度です。
平成27年1月診療分から、所得区分が5段階に細分化されたのでご注意ください。高額療養費は1カ月ごとの申請になりますので、月をまたぐと戻ってくる高額療養費が減ります。また、医療機関ごとの申請になりますので、里帰り出産や転院された方は医療機関またはご加入の保険組合に相談してみることをお勧めします。

自身の加入する医療保険で給付があることも

帝王切開は手術ですので、ご自身で加入している医療保険から給付を受けられる場合があります。結婚と同時に保険加入を検討している方は、このようなケースに備えておきましょう。妊娠してからでは加入できない保険会社も多いので、その前に検討するのが賢明です。
詳しくは加入している保険会社の給付担当窓口へご相談してみてください。

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