夏に流行るアデノウイルス(プール熱・結膜炎)の症状と対処法

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夏にプールの水を介して感染する事が多いため“プール熱”の俗名で呼ばれるアデノウイルス感染症。原因となるアデノウイルスはとても感染力が強いので、集団感染を起こすこともあります。では、実際にアデノウイルスに感染したらどのような症状が出るのか?どのように対処したらよいのか?大人にも感染するのか?色々まとめてみました。

アデノウイルス感染症とは

夏風邪の1つと言われ、感染力が強く、幼稚園・保育園などであっという間に広がって集団感染を引き起こす病気。アデノウイルスは、大きさが直径75nm~80nm。DNA遺伝子をもち、カプシド(正20面体)構造体をもっている小さな球形粒子状のウイルスです。
アデノウイルスはライノウイルス等とともに「風邪症候群」を引き起こす原因となる比較的多く見られるウイルスの一種です。

原因は名前の通り「アデノウイルス」が身体に入って増殖することで発症します。アデノウイルスにはたくさんの型があるため、症状も様々で、一生のうちに何度も感染することがあります。

アデノウイルスにかかっている患者の咳やくしゃみ・分泌物などによる飛沫感染、また、排便時(おむつ替え)などで手を介して移ることもあります。

症状について

アデノウイルスが原因となる病気のうち、乳幼児によく見られる2つの病気をみてみましょう。
①咽頭結膜熱(プール熱)
「プール熱」はその名の通り、夏にプールの水を介して移ることが多い病気ですが、プール以外でも感染します。乳児よりも幼児・小学生くらいの年齢で好発するようです。主な症状には下記のようなものがあります。
•39度を超える高熱が5日前後続く
•のどの痛み
•結膜炎の症状(が現れることも多い)

②流行性角結膜炎(はやり目)
「はやり目」と言われるように感染性の強い結膜炎です。基本的な症状は下記のようなものですが、結膜炎の中でもアデノウイルスが原因の「はやり目」は症状が重い事で知られます。
•重度の目やに(朝起きると目が開かない、なんてこともあります!)
•目の充血
•眼球の痛み

対処方法

潜伏期間はだいたい5~7日とされています。
また、発症の2日前から人に感染する可能性があるようです。

アデノウイルスに効く薬などは今のところなく、出ている症状を抑える対症療法をとりながら、自分の力で治すしかありません。
熱が高すぎる場合は解熱剤を使用したり、結膜炎の症状がひどい場合は菌を予防する抗菌剤の点眼薬や、炎症を抑える点眼薬を使用したりします。

移らないためにも患者とのタオルの共用だけはやめましょう!!

個人差はありますが、だいたい1週間程度で改善に向かう事が多いです。ただし、重症のはやり目では完全に症状がなくなるまでに1ヶ月近くかかることもあります。

大人にも感染する?

アデノウイルス感染症は幼児~小学生期の子供に圧倒的に多く発症するウイルス感染症です。
しかし幼児・子供に限らず、大人であっても感染症の症状を発症する可能性をもつウイルス疾患でもあります。
 大人がアデノウイルス感染症に感染するケースの大半は子供から感染する二次感染のケースが大半です。
ですから乳幼児や園児・小学生がいる家庭のお父さん、お母さんはアデノウイルス感染症に感染する可能性が高いと言える。

二次感染の主な感染経路としては、
・くしゃみなど飛沫感染
・便などの糞口感染
・キスなどの接触感染

アデノウイルスは飛沫感染するウイルスですから、直接触れなくてもウイルスは空気中にも漂っているので容易に感染します。

ですから、赤ちゃんのおむつを交換する際は、使い捨ての手袋などを使用し、かつマスクの着用をすることも感染予防のひとつの手段。

感染しない!させない!免疫力を維持しよう。

アデノウイルスはとても感染力が強いため、あっという間に広がります。また潜伏期間である5~7日間のうち発症前2日くらいはすでに感染力を持っているため、自分でも気づかないうちに感染源となっている可能性があります。

特にアデノウイルス感染症が流行りやすい夏の暑い時期は、体力が落ちやすく、免疫力が下がっている子供も多いため、一気に広がり集団感染となってしまいます。

日ごろから体調管理に気を付けて、風邪気味だな、体調が落ちているなと感じた時には無理をさせずに体を休ませることも大切です。

そして、最近ではノドを拭うだけの簡単な検査キットが普及してきているので、急な高熱が出てしまったら早めに病院へ行き、二次感染を防ぎましょう!!
早め早めの行動で子どももママも重症化しないように!
楽しい夏を過ごしましょう。

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