子供を多重債務者にしない為に! 金銭感覚どう付けさせる?

1,765 views

多重債務者は2010年には100万人を超えていました。自己破産は、直近の10年で174万件にも上ります。決して少ないとは言えません。気軽にクレジットやキャッシングができる昨今、将来自分の子供がそうならないために、どう教えれば良いのでしょうか?


多重債務者、自己破産

 キャッシングやクレジットなど、耳触りのよい言葉で読んでいますが、要は「借金」。
 TVやネットでも、明るく気軽なイメージのCMがずいぶんとたくさん流れています。
 今やネットで簡単に申し込みができるようになったり、と、身近な存在になってきました。

 でも、ちょっと待って。
 簡単だからと無計画に借りてしまって大丈夫でしょうか。

 多重債務者は2010年には118万人にもなりました。
 自己破産の件数も多く、直近の10年で174万件に上っています。
 決して少なくありません。
 これは、長く続いた不景気の影響もあるかもしれませんが、簡単に借金ができるようになった現在の状況も、原因のひとつではないでしょうか。

 特にクレジットカードは、現金を借りているわけではないので「借金をしている」という意識が薄いもの。しかし、料金後払いの、やはりこれも借金です。手持ちのお金がなくても、今は預金残高がなくても、引き落とし日までになんとかすればいい、という安易な発想で、欲しいものを欲望のままに手に入れてしまったら・・・、そのまま雪だるま式に借金額は膨らんでいってしまいます。

現代の子供たち

 最近は両親共働きの世帯も多く、少子化の影響もあり、父母それぞれからお年玉やプレゼントをもらったりしています。
 更に、親も既に1人っ子が珍しくない世代。父母それぞれの両親がたった1人の孫のために何でも買い与えてしまう・・・なんて事も。祖父母の年代は、現役の父母世代よりも金銭的に余裕があることも多いです。
 現代の子供は、父母、両祖父母合わせて、6つの財布を持っている、とも言われます。

 確かに、最近の子供たちは物質的にはかなり恵まれていると言えるでしょう。でも、幼い頃から欲しいものを何でも手に入れるクセがついてしまうことは、子供にとって決して良い環境とは言えません。その感覚のまま大人になってしまったら、多重債務者になりかねないのですから。

 収入に見合ったお金の使い方をする、という、正しい金銭感覚を身につけなくてはなりません。

お金には限りがある

 お金は際限なくあるものではない、という感覚を身に付けさせましょう。使ったら減る、使いすぎたら困る、という経験を重ね、計画性を身に付けるのです。

 子供にはおこづかいを渡しているから、身についているはずだという親御さん、そのおこづかいは、どのようなルールで渡していますか?

 多いのが、毎月(または毎週)、定額のお小遣いを渡して、「欲しいものはこの中から買いなさい」というものではないでしょうか。必要なものは親が買い与えています。
 しかし、これでは、「不必要だけれど欲しいもの」を買っているにすぎません。子供は「欲しいものの中から買える範囲で選んでいる」だけです。使い切ってしまっても、次のお小遣いまで待っていればまた欲しいものが買えてしまいます。果たしてこれで良いでしょうか。

 大人になってから、お金が無くなったら本当に困るのは生活費です。来月の給料まで飲まず食わずでは生きて行けません。生きていくために必要なお金というのは、待ったなしなのです。

お金の使い方を練習しよう

 それでは、持ち金全部使い果たしてしまわないように習慣づけるにはどうしたら良いでしょう。
 
 お小遣い帳をつける習慣は大切です。自分が何にいくら使ったのか可視化できなければ、失敗した時の対策が立てられません。
 それから、子供に「欲しいもの」だけを買わせるのではなく、お小遣いの中から「欲しいもの+必要なもの」を自分の責任で買わせるようにしたらどうでしょうか。
 例えば、小学生なら「文房具も自分で買う」というように。
 お小遣いを使い切った後、消しゴムが無くなっても買えません。ノートも買えません。そういった経験を積むことで、「文房具の分のお金は残しておこう」と考えられるようになれば一安心です。
 買ってもらった文房具よりも、自分のお金で買う方が、少しでも長く大事に使うようになるかもしれません。
 自分のお金で払うなら、余計なキャラクターや香りが付いていない方が安いから、とシンプルなものを選ぶようになるかもしれません。

 中学生になったら更に金額を増やして、本も自分で買わせたり・・・と、年齢に応じて自分のお金で買うものの範囲を広げていくと良いでしょう。

練習中は失敗もします・・・

 必要なものも自分で買いなさい、と言っても、初めのうちは「えんぴつないけど買うお金が残ってない(泣)」なんていう失敗もあるでしょう。
 もちろん、そこで安易に追加でお小遣いを渡したり、前借りさせたり、買ってあげたりしては、なんの意味もありません。この失敗こそが大切なのですから。
 かと言って、次のお小遣いまで鉛筆なしという訳にもいきませんね。そういう時は、家にある鉛筆を貸してあげるというのはどうでしょう。自分で鉛筆を買ったら返してもらうのです。
 または、簡単なアルバイトをさせるという手もあります。家事などを手伝わせて、その報酬として少額のお金をあげるのです。
 これは、「お金は労働の対価である」ということを学べるいい機会ではあります。ただ、行き過ぎると、報酬がないとお手伝いをしなくなってしまう・・・という可能性もあるので要注意です。

 お小遣いをもらった子供は、自分の判断でお金を使えることが嬉しく、大人から見たら「そんなもの買うの?!もったいない!」というようなものを買うこともあるでしょう。本人も後で後悔するかもしれません。でも、その後悔こそが財産なのです。
 大人になってからするかもしれない数百万、数千万の失敗を、今のうちに、まだ取り返しのつく金額の失敗をさせることが予防策になるなら、今、失敗させるべきではありませんか?

こんな記事も読まれています



シェア