スタイル別にみる学習塾&通信教育。うちの子に合うのはどれ?

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子供が出来たら考えなければならないことのひとつが「教育費」。

「義務教育だけではちょっと心配」

「将来の為に、小さいうちからやらせた方がいいのかな?」

など考えてしまい、とても悩ましいですよね。

ですが、塾も通信教育も、入会させれば自動的に勉強が出来る子になるわけではありません。

子供にとって効果がなければ、毎月ただお金を無駄に払ってしまうだけ。

それはとても勿体ないですよね。

子供に合っているかどうか、親の働きかけが適切かどうかにもかかってきます。

今回は学習塾などについて、お子さんのタイプ・学習スタイル別にご紹介します。



公文式・学研教室

TVや雑誌でもよく見かける、おそらく日本で一番有名な学習塾です。

スタイルは部屋の中に机とイスがあり、生徒さんがそれぞれ座ってプリントを解いていく感じです。
分からないことがあれば先生に聞きに行く事が出来たり、机まで来てもらってサポートしてもらう事も出来ます。

<公文式>
計算力や文字の読み書き、本の読解などの「基礎学力」を中心に身に着ける事が出来ます。
その子のレベルにあったプリントをどんどん解いていくので、出来る子は学校で習ってない事もどんどん教わる事が出来ます。

その代わり、学年が上がるにつれて文章題などの応用問題に対応しきれずに転塾するケースもあります。

【公文式に向いているタイプ】
計算力や読み書きの基礎学力をつけたい子
自分でどんどんやれる子

<学研教室>
教科書準拠の教材をもとに指導をしますが、プリントを解いていくのは公文式と同様です。
分からない所は先生に聞きに行くなどしながら復習をし、合格点に達するまで繰り返すのでコツコツ頑張れるタイプのお子さんに向いています。

【学研教室に向いているタイプ】
苦手なところを無くしたい子
コツコツ努力を重ねられる子

なおどちらも、宿題や教室の雰囲気は教室の先生によってばらつきがあるようです。

公文式・学研教室いずれも、幼児向けのコースや教材を扱っていますし、全国的に展開しているので体験や問い合わせも気軽に出来るのがメリットです。
気になる方はちょっと覗きに行ってみては?

集団指導の塾って?

講師一人に対して、20人前後の生徒が一斉に授業を受けるのが集団指導。

受験のための予備校や進学塾などはこのスタイルを取っている事が多いですね。
学校の授業とあまり雰囲気は変わりません。

既に基礎学力がしっかりとあり、予習復習をちゃんとやった上で授業に臨めるお子さんをメインに指導している所が多いです。

中には入塾テストがあり、合格点以下だと入塾を断られるところも。
「学力が伸びる!」という宣伝文句をうたっている塾もありますが、それは一定の学力がある子でないと伸びない可能性もあるので、基礎からちゃんとやりたい場合は慎重に検討を。

【集団指導に向いているタイプ】

平均点以上の基礎学力がある子
上のレベルを目指す意欲がある子
積極的に挙手して質問などが出来る子

少人数指導・個別指導の塾

最近圧倒的に増えてきているのが「少人数・個別指導の塾」。
1:1のマンツーマンから、最大1:3のスタイルで指導をしてくれます。

公文・学研・集団指導とは違い、講師の目が細かく行き届く為、通わせる方として安心出来るスタイルですね。

【個別指導に向いているタイプ】

基礎学力が不安で、土台固めをしたい子
自分で問題を解いたりする意欲や自信がない子
消極的・恥ずかしがり屋で大人数が苦手な子
細かいところまでしっかり教えて欲しい子

個別指導は、補習塾や、ピンポイントで苦手部分を強化したいタイプの塾に多い傾向です。
また、集団などの塾よりも月謝が高くなるので、体験入塾などで実際にお子さんに合っているかどうかを見極める必要があります。

家庭教師はどんな感じ?

送迎や本人の性格上、塾に通うのが難しい場合、家庭教師という選択肢もあります。
家庭教師ならば完全1:1なのと、家の中で出来るので送迎の心配がない事や、指導内容について担当教師と直に話が出来るメリットがあります。

【家庭教師指導に向いているタイプ】

塾が遠い、送迎が出来ないなどの事情がある子
不登校などの事情で人がいる所に出られない子
他の生徒がいると気が散ってしまう子
家で落ち着いて勉強がしたい子
マンツーマンで徹底的に指導をしてもらいたい子

集団指導、個別指導よりも指導料はかなり高額ですが、いわゆる「プロ家庭教師」と呼ばれる講師が在籍している協会もあるので、「当たり」の講師に出会えればかなりの成果を期待する事が出来ます。

ただし、家の中を綺麗にしておく、他の兄弟が騒がないようにするなどの配慮は必要です。

通信教育は親の働きかけが大事

「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」などの通信教育も学校以外での勉強法の選択肢のひとつ。
また、赤ちゃんから聴かせられる「ディズニーの英語システム」などの教材もありますね。

「こどもちゃれんじ」などは、月2000円前後で絵本と子供の成長に合った教材が送られてきます。
自分で絵本やおもちゃを選びに行く手間が省けるので、重宝している親御さんもいます。
「しまじろう」のDVDで歯磨きやトイレトレーニングが進んだ!という声もあるようです。

ベネッセ運営なので、「こどもちゃれんじ」→「進研ゼミ」へとステップアップしていくのも簡単です。
ですが、送られてくる教材をただ与えるだけではNG。
小さいうちは親も一緒に読み聞かせをしたりなどの働きかけが必要になります。

【通信教育に向いているタイプ】
自分で計画を立てて行動できる子
途中で投げ出さない子

また、親も一緒に取り組む姿勢や、どんどんたまる教材をちゃんと取捨選択し、不要なものは思い切って処分するなどの決断も必要です。

いかがでしたか?
塾や習い事なんてまだまだ先、という親御さんも、いつかは考える日がくるはず。
お子さんに合ったスタイルでいい学習機会を見つけて下さいね。

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