はなちゃんのみそ汁から学んだこと

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何年か前、乳がんで余命を宣告されたママが当時、5歳の娘さんににお味噌汁の作り方を教えたという話を、24時間テレビのドラマで見た時は、胸が熱くなり、涙がこぼれました。

私たちが、当たり前にしていることが、どんなに幸せなことなのか、考えさせられる内容でした。



はなちゃんのみそ汁①

はなちゃんのママは25歳で乳がんを発症しています。
その当時、婚約者だった男性は、すべてを承知の上で、はなちゃんのママと結婚します。
抗がん剤の影響で卵巣が機能せず妊娠は難しいとの話だったのですが、結婚して1年後にはなちゃんのママは妊娠して、産む決断をします。

しかし、その後肺にガンの転移がみつかり、はなちゃんのママはそれをきっかけに、ブログを立ち上げたそうです。
私は、まだ最近のブログしか読ませて頂いていませんが、今は旦那さんが書かれているようですね。

はなちゃんのみそ汁②

ブログのタイトルは「早寝早起き玄米生活 ~ガンとムスメと、時々旦那~」と今でもずっと、変わっていないようです。
はなちゃんのママの闘病生活には、賛否両論あると思います。
はなちゃんのママは、抗がん剤治療を止めて、食事療法で自らの病と闘おうとしたのです。
私ははなちゃんのママが選んだ代替治療の意図は分かりませんが、一つだけ言えることは、人はそれぞれ違った考えを持っていて、その時の決断は、はなちゃんのママにとってはベストだったのではないかという事だけです。

はなちゃんのみそ汁③

はなちゃんのママは、自分の寿命を感じていたのかもしれない、と私は思います。
入院してしまえば、家族と離れ離れになってしまうことが、彼女にとっては何よりも辛かったのではないだろうか、そんな風に思うのです。

一人の癌患者としての彼女と、一人の妻・母としての彼女。
その葛藤の中で、彼女が選んだ一つの道は、結局は誰にも否定できないし、私だって彼女の立場になれば、同じ決断をする可能性もあるでしょう。

はなちゃんのみそ汁④

はなちゃんのママは、苦しみながらも娘であるはなちゃんに、最低限生きていくことに必要なことを教えます。
その為に、4歳のお誕生日には、エプロンをプレゼントしたそうです。
生きることの基本は食べること。
だから、だしの取り方、お味噌汁の作り方を教えました。
そんな小さな子供に、と思う方もいるでしょうし、パパが作ればいいのにと思う方もいると思いますが、はなちゃんのママは自分が生きた証として、はなちゃんにお味噌汁の作り方を教えたかったのではないかと思います。

最後に~生きるということ~

はなちゃんのママが亡くなり、もう7年。
そしてはなちゃんは今年、中学生になったそうです。
ブログにお写真がありましたが、とっても活発そうで笑顔が素敵なお嬢さんになっていました。
当たり前のことですが、人はいつか必ずこの世から消える日が来ますが、愛する人の心の中では生き続けることが出来るのですね。

私は、はなちゃんのみそ汁を読み、色々なことを考えました。
今生きていることが、普通に子供と話したり喧嘩したり、ご飯を食べられることが、どんなに恵まれていることなのか、教えていただきました。
ありがとうございます。

 

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