幼稚園・保育園でのお友達とのトラブル対処法まとめ

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成長とともに子供同士の関係も徐々に複雑化してきます。今までほぼママが把握しているところで完結していたものが、だんだんと知らないところでトラブルを抱えていたり。お友達と一緒に遊べるようになって、その成長が嬉しい反面、どうしたものかと頭を悩ませるママも多いのでは。ここではそんなお友達とのトラブルが起きたときの対処法をまとめました。

お友達とのトラブルってどんなものが多い?

兄弟喧嘩もするのだから、幼稚園や保育園などの同年代の子供が集まっていれば何かトラブルが起きるのは必然とも言えるもの。
赤ちゃんの頃から比べると周りの子たちと一緒に遊べるようになってくる年中さん以降特にお友達間でのトラブルが生じるようになるように思います。
小さい赤ちゃんだったころは「早く他のお友達と仲良く遊べるようにならないかなー」なんて思っていたけれど、いざ遊ぶようになると人間関係も複雑化してくるもの。成長の一環で、今後さらにそうした人間関係による問題を抱えて子供は成長してくのはママだって自分の経験上知ってはいるけれども、まだまだ小さい子ども同士の幼稚園、保育園期のトラブルはママにとっても心を痛める悩ましい問題です。

一般的に、このころのお友達とのトラブルで多いものは
●暴力(けがをする、させてしまう。ぶったぶたれた)
●いじめ(一緒に遊んでもらえない等の仲間はずれなど)

などです。
このような事態が起きたとき、どうしたら良いのでしょうか。
被害を受けた側、してしまった側双方に子どもへの対応や相手の親御さんへの対応など、悩ましいですね。

子供の話をすべて鵜呑みにしないこと。まずは冷静に状況把握を。

自分がその現場を目で見たのでなければ、ママが子供の幼稚園や保育園でのトラブルを知るきっかけは「子どもから聞く」か「幼稚園、保育園の先生から連絡をもらう」のどちらかです。
ここで一番大事なのは、冷静に客観的に話を聞くこと。
特に子供から話を聞かされた場合、子供は自分の気持ちを中心に話をしますから「●●ちゃんにぶたれた」「●●くんに押されてけがをした」とか「一緒に遊びたかったのに入れてもらえなかった」とか、そういう一方的な報告になりがち。
でも、実際にはその前後に何かあることのほうが多いです。そのトラブルが生じる前にどんな事情があったのか。それを知りもせずに一方的に子供の話を鵜呑みにして「うちの子かわいそう!!」なんて思ってそのままのテンションで園へ連絡したりしないようにしましょう。

可愛い我が子ではありますが、そこは冷静に。
子供の話は半分本当、だけどすべて鵜呑みにしすぎないことが重要です。

園の先生から連絡をもらう場合には、先生がその現場を見ていて連絡してくれることが多いですから、割合状況はつかみやすいとは思います。
でも、先生も沢山の子供を見ているので、そこまできちんと把握できていないことだってあります。
1度や2度の事で、けがなども許容できるものであれば様子を見ているほうがベター。
もっとも、何度も何度も同じお子さんとのトラブルが起きるなどの場合にはきちんと先生に相談をして対処法を考えたほうが良いとおもいます。

子どもへの接し方については共感をしてあげるのが一番大事。

「された側」の話になります。
先ほどの「冷静に話半分にに聞くべし」というのはママ側の気持ちの持ち方の話です。

お子さんへの対処法としては、お子さんの話をじっくりと聞いてその気持ちに共感し、寄り添ってあげてください。
具体的にはオウム返しでOK。「こんなことされていやだったの」と言われたら「そうか。●●は、いやだったんだね」と繰り返してあげる。
「ママは分かってくれるんだ」とお子さんは安心するはずです。
ママとしては、子供から「今日こんなこといやなことがあったの」と聞かされると、それを何とかして解決してあげたいと思ってしまいがち。でも、ご自分の立場で考えてみてください。
お友達や家族などに何か愚痴の話をするとして、それってその愚痴の原因を解決してもらおう、なんて思っていますか??
話すことですっきりしたいのと、「えー大変だったね」と共感してもらうことで満足していませんか?

可愛い我が子が心を痛めていると、ママは自分のこと以上につらい。
だからついつい、お子さんの話を聞いてなんとか解決してあげたいと思ってしまいがち。
だけど、お子さんだってあなたと同じです。「そっか、つらかったね。」と共感してもらうことで安心します。
さらに加えて「ママは絶対にあなたの味方だからね。」と伝えてあげてくださいね。

解決よりもまずは子供の気持ちに寄り添うことのほうが、幼稚園保育園児の場合には大事。

もっとも、話を聞いていじめが繰り返されているようであったり、お子さんの様子がいつもとは違うようであれば園に相談しましょう。

けがをさせてしまった場合。させた側の対応。

私の経験上、さほどのケガでなければ「された場合」の報告は先生からありましたが、「した場合」には何も言われませんでした。
ちょっとした子供同士のやりとりの中で、追いかけっこの途中で押した押されたで転んでケガをした。とか、おもちゃを取った取られたで、思わず相手を噛んでしまったなどは割と保育園時代によくあったのだと思います。
我が子が噛まれて帰ってくるので、「あぁ、うちの子もやってしまっているんだろう」と思っていました。
「ケガをさせられた」「噛まれた」場合にも、先生は相手のお子さんの名前は言わないですし、私も聞いたことはありません。
よって、加害側の場合にはなかなか知りようがない、という状況があります。自分が悪いことなどは子供もあまり自己申告してこないですしね。
とはいえ、場合によっては先生から「お友達にけがをさせてしまった」という話を聞くことがあるかもしれません。そうした場合には、どうしたら良いのでしょうか。
まず、相手のお子さんのけがの具合を確認。その後、相手のお子さん自身や親御さんに謝罪という流れでしょうか。
どんな事情があれ、けがをさせてしまうことは悪い事。それを自分の子供へはきちんと伝えたいですね。
もちろん我が子には我が子なりの気持ちや事情があるんです。それを聞くのも大事なことですが、でもまずは相手への謝罪が先決です。
けれども、そうした相手への謝罪ついても勝手にする前に園に確認をとったほうが良いかもしれません。
場合によっては園の先生が仲介してくれて、謝る機会を作ってくれる場合もありますし、親同士の直接的なやり取りからさらなるトラブルに発展するケースもあるようなので、ますは園に相談するのが得策です。

トラブルは切ないことだけど、子供の成長には大切。

我が家でも寝る前に年中の長男が「一緒に遊ぼうっていったのに、遊んでくれないだ」などとしょんぼり話をしたりすると、母親としては結構ショックで、子供が不憫になってしまい、情けないことに、なんだか私が泣きそうな気分になってしまいます。
親としては子供が自分の手から離れていき、徐々に世界を広げていくことは嬉しい一方で、その問題や悩み、子供を取り巻くすべてが複雑になっていくのを感じるのは切なく不安なものです。
でも、かつての自分もそうであったように、そうしたお友達とのトラブルや悩んだり、それを解決したりする中で成長していくものです。
そうしたお友達との様々なやり取りを通して、相手の気持ちを思いやることだったり、相手との距離の取り方だったり、空気を読むという能力だったり、そうした社会で生活をしていく上で必要な能力が育てられていくのです。
なので、親はいちいち口や手を出したりせずに、そっと見守ることも大事なのです。
もちろん、子供が助けを求めている時や、度が過ぎた事態には親が出ていくことは子供を守ることですのでするべきだと思いますが、一番大事なのは子供のトラブルに親が感情的にならないこと。
我が子のこととなると難しいけれど、出来るだけ冷静に客観的に対応し、子供の成長を助ける手助けが出来るような対処を心掛けたいものです。

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