暑さもやわらぎ、食欲もお料理する意欲も復活してくる秋。
何を食べても美味しいのですが、せっかくなので旬の食材を積極的に取り入れていきたいですね。
秋の旬もの野菜にはどんなものがあるか、育ち盛りの子どもにどんな栄養となるのか、まとめてみました。
●きのこ
秋の旬できのこと聞けば真っ先に浮かぶのはマツタケ。
他には椎茸・しめじ・舞茸も旬は秋です。
今回クローズアップするのは庶民の味方、椎茸。
この椎茸には、血液をサラサラにする効果があります。
おじいちゃんおばあちゃんには、高血圧や動脈硬化を予防する嬉しい働きが。
干し椎茸の栄養価が高いのはみなさんもご存じだと思いますが、最近売られている干し椎茸は天日干しではなく電気乾燥されているので、ビタミンD効果は得られないのだそう。
ビタミンDは歯や骨を丈夫にし、精神を安定させる働きをするので、子どもには積極的に食べさせてあげたいですよね。
そこで!購入した椎茸はおうちで天日干しにしましょう。30分~1時間天日干しすればビタミンDは倍増するのだそうです。
また、整腸作用があるので便秘がちなママにもおすすめ。
さらに免疫力も高めてくれるので、お子さんを風邪に負けない体にしてくれます。
ただ、椎茸嫌いのお子さんって多いんじゃないでしょうか。
食べてもらうのにひと苦労ですね。
春巻きやギョーザの具にしてしまい、気づかずに食べてくれたらラッキーですね。
●木の実
ぎんなん・栗。
学校の校庭にはイチョウの木が植えられていることが多いですよね。
ぎんなん大好きなわたしのために、当時小学生だった子どもが落ちているギンナンを拾って帰って来てくれたのを思い出しました。
ぎんなんを茶封筒に入れて電子レンジで分チンすれば簡単に食べられますが、食べ過ぎに気をつけて。
そして栗ですが、栗には子どもにもおじいちゃんおばあちゃんにも最適な栄養がいっぱい詰まっています。
不足すると増える抜け毛を予防してくれる亜鉛が豊富で、亜鉛不足は肌荒れや味覚障害に。
食物繊維はサツマイモより多い。
ビタミンCも多く、栗のビタミンCは熱で失われにくい。
食べ方ですが、出来れば渋皮も一緒に!
栗の渋皮にはタンニンというポリフェノールの一種が含まれています。
栗の渋皮煮ってご存知ですか?
もっと簡単に、固い皮を剥いた栗を素揚げして塩をふるだけ、という食べ方もあるようです。
意外とカロリーが高いので、食べ過ぎ注意です。
●根菜
里芋・じゃがいも・ごぼう・新レンコン
中でもその栄養価と効能に驚いたのがレンコン。
ビタミンCが豊富で、美肌効果はもちろん、疲労回復や免疫力アップも。
栗の渋皮にも含まれていましたが、レンコンにもタンニンが含まれているので、抗酸化で美容にも良く、抗ガンの働きも期待できます。
ムクチンはレンコンを切ったときのあの粘りに含まれていて、粘膜を保護します。
また、花粉症にも効果があるのでは、と最近の研究で注目されているようです。
そんなレンコンは、油とも酢とも相性が良いとのこと。
油であげてチップスにすればおやつになりますね。また、マリネでさっぱりいただくレシピにも挑戦してみたいです。
●葉もの
青梗菜・レタス・サラダ菜・セロリ
レタスは食卓にのぼる機会が多く、セロリは苦手さんが多いと勝手に判断いたしまして、この中で青梗菜の栄養について取り上げてみますね。
青梗菜はβ-カロチンを多く含んでいます。
セロリを生で食べる場合、100g当たりの含有量44μg、レタスは240μg、サラダ菜は2200μg、青梗菜は加熱して食べる野菜なので、茹でたもの100g当たりの含有量2600μg。
β-カロチンは抗ガン作用があり、免疫力を高めるので風邪予防に効果大!
このβ-カロチンを効率良く吸収するために、油で調理することをすすめられています。
●果野菜
トマト・ナス・かぼちゃ
「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるくらい、トマトは健康な体作りに大きな働きをしてくれるんですね。
トマトといえばリコピン。
カロチンの一種だそうですが、活性酸素を減らす働きはβ-カロチンやビタミンEの何倍も。
またトマトにはビタミンH、ビタミンPも含まれています。聞きなれないビタミンですよね?この二つのビタミンの相乗効果により、コラーゲンが形成されたり血管が丈夫にさせることができるのだそうです。
健康と美容の為にも、旬のトマトは毎日食べたいですね。
旬の野菜から5つ取り上げてみましたが、椎茸、レンコンを使って筑前煮、ギンナン入りの茶碗蒸し、青梗菜のスープ、トマトサラダ、そして栗ご飯!全部使って旬の献立が出来上がりますね^^