母乳育児をしていると、おっぱいが詰まってしまうトラブルが起こります。
おっぱいを吸わせると乳首が痛んだり、しこりができたり、吸ってもらっても張りが取れなかったり…。
これは乳腺炎の一歩手前の症状です。
まずは自宅でケアをしてみましょう。
赤ちゃんに吸ってもらう
何と言っても、一番の対処法は赤ちゃんに吸ってもらうことです。
お腹が空いている時ほど吸う力が強いので、授乳の際は詰まっている方のおっぱいから飲んでもらうようにします。
また、吸う角度や姿勢を変えて吸ってもらうと詰まりが解消しやすくなります。
フットボール抱きをしたり、縦抱きで吸ってもらうといいでしょう。
吸われる時に痛みを感じるため、授乳を避けてしまう方もいますが、それでは悪化する一方です。
赤ちゃんに治療してもらっているんだと思って、根気強くがんばって授乳してください。
体を休める
ママの体に疲れがたまっていたり、ストレスがたまるとおっぱいは詰まりやすくなります。
詰まってしまったら、なるべく休養をとるように心がけましょう。
睡眠時間を普段より多くとったり、思い切って赤ちゃんと一緒にお昼寝をしましょう。
また、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるのも効果的です。
熱いお湯に浸かると却っておっぱいが詰まってしまうので、気をつけてくださいね。
食生活を見直す
おっぱいの詰まりは、食生活とも密接な関わりがあります。
詰まりやすくする食べ物は高脂肪、高カロリー、乳製品、甘いもの、もち米などです。
ケーキを食べたらおっぱいが詰まってしまった…という経験はありませんか?
おっぱいが詰まったら、すぐに食生活を見直してください。
あっさりとした和食がおすすめです。
普段から、詰まりやすいものはあまり摂らないようにしましょう。
おっぱいを冷やす
詰まっているおっぱいは、冷やすと症状が軽減されます。
一番いいのはじゃがいも湿布です。
じゃがいもをすりおろし、小麦粉を混ぜて耳たぶくらいの固さに練ります。
さらにお酢を2滴ほど加え、平らに伸ばしてガーゼなどに挟んで患部に貼り付けます。
じゃがいもがなければ、水洗いしてちぎったキャベツの葉を貼ってもOKです。
冷えピタシートなどでは冷えすぎてしまうので、使う場合はタオルなどで巻いてください。
マッサージをする
物理的におっぱいのマッサージをすると、詰まりの解消にかなり効果があります。
おっぱい全体を手のひらでつかんで上下左右に動かしたり、乳首をねじったりしてほぐしましょう。
ただし、しこりの部分を強く押すのはやめてください。
しこり部分が詰まっているわけではないので、痛いだけで詰まりは解消されません。
マッサージは自分でやるよりも母乳外来や助産院でやってもらう方が効果的。
無理をせずに受診してくださいね。