子どもの左利きを矯正する?しない?

2,587 views

幼児が大きくなるにつれて気になる「利き手」

わが子がどうやら左ばかりで物をつかむ。もしかしてうちの子左利き?

左利きは直したほうがいいの?

確かに左利きだと、電車に乗る時や字を書く時など不便なことがたくさんあります。ですが無理にでも矯正するべきなのでしょうか?

左利きの子どもを持つママ必見です。



利き手は3歳~4歳で決まる。

右利き、左利き、あなたはどちらですか。
人間は、世界の国々を見渡してもほとんどが右利きで、左利きの人は、全体の約10%くらいしかいないと言われています。
しかも、右利きが圧倒的に多いのは、生き物の中でも人類だけに見られる顕著な特徴だというのをご存知でしょうか。

人類は二足歩行をはじめ、道具を使い、言葉を操るようになる進化の過程で、脳が大きく発達し、それとともに右利きが増えたと言われています。
この進化の過程は、生まれて間もない子供たちの発達の過程でもうかがい知ることができるんです。

0~2歳くらいの子供の様子を見てみると、今日は右手で積み木遊びをしていたかと思うと、明日は左手で絵を描いているといった具合で、左右どちらの手もランダムに使っています。
その子供たちの利き手がしっかり決まってくるのは、だいたい3~4歳くらいなんだそうです。

http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000321.html

左利きになる原因

左利きになる理由には諸説あります。
ひとつは遺伝説。
しかし、これは一卵性双生児でも一人は右利き、もう一人が左利きになる子供がいることで信憑性が少ないとされています。

もうひとつは、利き手が決まる3~4歳くらいまでに左手を使うことが多かった子は左利きになるという環境説。
さらには、胎内での成長過程もしくは出産時に何らかの原因で左脳を圧迫する事態が発生し、その左脳のはたらきを補うために右脳が活発になって左利きになるという説もあるんです。

ですが現在のところ、どの説が有力とも言い切れない。
ただ、左利きの場合、脳の作りが右利きと違う人がいることは解明されています。

http://www.health.ne.jp/library/5000/w5000321.html

左利きは天才が多い

よく左利きは天才が多いと聞きますよね。では実際はどうなのでしょうか。

世の中にある道具の大半は右利きの人向けに作られているため、左利きの人は必然的にトレーニングの頻度が多くなるんです。
なので、左利きの人が右利き用の道具を使う際には、
“どう対応すべきか”という思考や検証が発生します。
つまり、先天的に左利きの人は、幼い頃から自然に脳がトレーニングされてきたと考えられます。

また、右利きの人は言語機能を左半球に集中させているが、左利きの人の場合、左半球と右半球との分化が進まず、それが理科系の能力を高めていると言われています。

実際に、アインシュタインやピカソ、ダーウィン、モーツァルトなど誰しも知っている人達も左利きだったと言われています。
日本人でも夏目漱石や正岡子規が左利きであり、頭脳的、またはアーティストの才能的に優れた人が多い傾向が見られます。

http://matome.naver.jp/odai/2136592546144193801

左利きが不便と感じること

左利きには、生活をしていて不便に感じることが多々あります。
それを懸念して子どものうちに矯正をする人も多いでしょう。

左利きが不便と感じることの例えです。
●パソコンのテンキーやエンターキー、カメラのシャッターボタンなど、ほとんどのものが右利きを前提にしている。
●日本の自動改札機は右側に投入口がある。
●文字の留め・跳ねなどは右手で書くことを前提としている。
●万年筆や水性ボールペン、鉛筆やシャープペンシルなどは左手で使うとインクや筆記した文字がかすれてしまう。
●はさみのかみ合わせは、右利き用になっており、左手では非常に扱いづらくなっている。
●急須は持ち手の左側に注ぎ口があり、左手では外側に傾けないと注げない。
●集団生活において、横に並んで食事をすると左利きと右利きの利き腕がぶつかる

これはほんの一部です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A6%E5%88%A9%E3%81%8D

無理な強制はNG

左利きの子供を持つ両親にとって気になるのが、左利きは矯正したほうが良いのか、という問題ですよね。
確かに左利きは、日常生活のさまざまな面で不便なことが多いんです。
左利き用のさまざまな道具が出回っているとはいえ、右利きでは気づかないような場面で苦労しています。

だが、無理な矯正は、子供の気持ちを委縮させてしまい、ひどいときは夜尿症などの神経症になってしまうこともある、というのが多くの医師の意見だ。

どうしても気になるときで、子供が3歳前後までの幼い間なら、遊びの中に右手を使うシーンを増やし、楽しく練習させるのが一番。遊びなら、楽しく習慣づけられます。
ですが、それでも左利きになるようなら、それは子供の個性のひとつとして、やさしく受け入れてあげましょう。

また、簡単に右利きに直る子どももいれば、そうではない子どももいます。
長く練習しているのにも関わらず、右で書くと消え入りそうな湯気のような字、幽霊ような文字になってしまう場合は得意な左手をこれからも使いましょう。

https://conobie.jp/article/643

こんな記事も読まれています