国民生活センターの調査によると、1~9歳の子どもの死因の1位は「不慮の事故」だそうです。
「不慮の事故」で思い浮かぶのは交通事故ですが、なんと半数以上が交通事故ではなく「家庭内で起きた事故」だといいます。
家族のだんらんやくつろぎの場所であるはずの「家」であるはずなのに、意外にも大きな危険が潜んでいます。
自宅での不幸な事故を防ぐために、どんな場所が危ないのか、今一度チェックをしておきましょう。
お風呂場
お洗濯や災害等の緊急時のために浴槽に水を溜めたままの家庭もあると思います。
できれば、子どもが小さいうちは溜めておかないほうが安全ですが、溜めておきたいというときは、お風呂場にしっかりカギをかけておきましょう。
水は5cm程度の深さでも、乳幼児は溺れてしまうことがあります。
浴槽だけでなく、洗面器などにも水を溜めたままにしないようにしましょう。
洗濯機やトイレでも溺死の事故がありますので、要注意です。
台所・キッチン
台所は、危険なものがいっぱい!
基本的には「セーフティガード」などを取り付け、台所に入れないようにします。
それに加えて、包丁、ナイフ、フォークなど危険なものがある棚や引き出しは開けられないようにロックをかけましょう。
ガスコンロ、IHヒーターは、使い終わったら必ずロックする習慣をつけましょう。
また、炊飯器、電子レンジ、電子ケトルなどは、手の届かない所に置き、踏み台などを近くに置かないようにします。
電気コードを引っ張って落下させ、やけどしたなどの事故例もありますので、電気コードも手に触れないところに収納しましょう。
ベランダ・窓
ベランダには基本的に入れないように「セーフティガード」などを取り付けます。
万が一、ベランダに出てしまった時の対策として、踏み台などベランダの柵を乗り越えられるようなものを置かないようにしましょう。
柵の高さや間隔にも注意しましょう。柵の高さは110cm以上、間隔は11cm以下にすると安全です。
高さが足りなかったり、間隔が広い場合は、すだれなどを利用して調整しましょう。
窓も同様に、踏み台や足場になりそうな家具などを近くに置かないようにします。
リビング
意外と危険がはらんでいるリビング。
床には家具以外の物は置かないようにするのが、大原則です。
乳幼児が口に入れてしまいそうな小物類は、手の届くところに置かないようにしましょう。
コンセントは、差し込み口に物を入れないよう、カバーをするなどしましょう。
テーブルクロスは、引っ張ると大変危険です。子どもが小さい時は使用しないほうがいいでしょう。
子どもは昨日まで届かなかったところでも、今日は届く時があります。
テーブルや高いところに物を置くときでも、「今日は届いてしまうかもしれない」ということを忘れずに、注意しましょう。
ドア
ドアの蝶番のすき間に指をはさんでしまう時があります。
ガードやカバーなどをつけたり、ドアが風で急に締まらないようにストッパーをつけたり、ドアの開け閉めは子どもの位置を確認してゆっくりとするなどしましょう。