ドラム式洗濯機の中に入って出られなくなり、窒息して子どもが亡くなるという悲しい事故が起こりました。
現在、1~9歳の子どもの死因の1位が不慮の事故、その中でも乳幼児は交通事故よりも「家庭内事故」の割合が多くなっています。
絶対に防ぎたいおウチでの事故。その中でも、気をつけたほうがいい「家電」について調べてみました。
暖房器具(ファンヒーター・炊飯器・アイロン等)
ストーブがある部屋で遊ぶときは、大人が目を離さないようにするとともに、ストーブに触ることができないように、柵で囲いましょう。言葉がわかる年齢なら、ストーブは熱いということをしっかり伝えましょう。
電気カーペット、床暖房、電気毛布、こたつなどは比較的低温ですが、長時間触れていると「低温やけど」を引き起こす原因になります。
スチーム加湿器や炊飯器は高温の水蒸気が出ます。手の届かない所に置くか、水蒸気の出ないタイプのものにします。
アイロンは、冷えるまでに時間がかかります。使い終わったらケースにしまうなどの配慮をしましょう。
コンセント・延長コード
コンセントは赤ちゃんの手が届くところにあります。このコンセントにものを差し込んで、感電事故がおきることがあります。
防止策として、コンセントカバーを使うという方法がありますが、このカバーがキャラクターなど子どもが興味を示しそうなものだと、おもちゃ替わりにし、カバーを飲み込んでしまうという事故が起きています。
コンセントカバーはできるだけ目立たないものを選びましょう。
洗濯機・冷蔵庫
冷蔵庫は、扉を開けられないようにストッパーなどをつけましょう。
現在、家庭用の冷蔵庫では内側からでも開けられる構造になっているようですが、食品以外のものを入れていて、それを誤飲したという事故があります。
また、洗濯機は、中に水を入れっぱなしにせず、中に入れないように蓋を閉め、近くに踏み台などを置かないようにしましょう。覗き込んでいるうちに中に転落などして、溺死するという事故も起こっています。
調理器具(IHヒーター、電子レンジ、電気ケトル等)
台所での事故もとても多くなっています。セーフティガードなどを取り付け、台所に入れないようにするのが基本です。
電気ケトルは、電気コードなどが手に触れる位置にあったために、引っ張って落としてしまい、熱湯をかぶったという事故例があります。
子ども目線でもう一度チェックすることをおすすめします。
IHヒーター、ガスレンジなどはロック機能がついているものがほとんどですので、使い終わったら必ずロックするくせを付けるようにしましょう。
ウォーターサーバー
お子さんに安全な水を飲ませるために、ウォーターサーバーを利用しているご家庭も多いのではないでしょうか。
そのウォーターサーバーに、乳幼児のやけど事故が発生しています。
内部に熱湯を蓄えているものが多く、チャイルドロックをしていても、子どもが触ったりなどしてロックが解除されてしまったり、何らかの不備で熱湯が出てきてしまい、やけどをしたというものです。
なるべくなら、子どもが触れないような場所に設置しましょう。
いかがでしたか。
どんなものにも興味を示す子どもならではの事故を防ぐためにも、大人は想像力を働かせて、対策を取っていきたいものです。